10歳の哲学者の言葉を元に生きやすい人生を探ろう7選

モヤモヤ解決

こんにちは、もも海です。
唐突ですが出版当時10歳だった「小さなからだの哲学者」、中島芭旺ばおさんをご存じでしょうか。

10歳で本を出版? 幼すぎない?

と思われたかもしれません。10歳時点で本にできるほどの経験や伝えたいことって私にはあっただろうかと思わず自問しました。
ただ、年齢による注目もあるかもしれませんが、彼の本は多くの人の手にわたります。

10才が紡ぎ出す言葉に注目が集まり、国内で17万部のベストセラーとなっただけでなく、世界7ヵ国で翻訳、出版されている。

突き抜けたアウトプットを見せる、中高生トップランナー達の生の声

17万部のベストセラーになったり7ヵ国で翻訳出版されたりした本の内容です、もちろん「ありきたり」ではありません。

小学3年生で学校に行かないことを選び、編集者に自ら連絡を取って出版に至った、行動力溢れる人です。
「自分の経験が商品になる」という言葉に出会い、行動に移しました。
転校やいじめられた等の悲しい経験も、親御さんからたくさん愛情をもらった経験も詰まっている本です。

9歳のときから著名人のセミナーに一人で出かけるようになり、あるとき本を出すことを決意(中略)ツイッターでつぶやくことばがあまりに深くて、「小さなからだの哲学者」と呼ばれることも。

『見てる、知ってる、考えてる』著者紹介

正直なところ、92項目あることばのどれもが深くて、人生をより良くするきっかけになれそうなものばかりだったのですが、今回7つに厳選しましてご紹介いたします。
貴方の心に響くものがあるよう願っております。それではまいりましょう!

今を生きよう

まずは著者の小学2年生の時の経験から。
より雰囲気が伝わりやすいかと思われるので、行替えそのままの表記で載せます。

2年生の終業式の日、僕はお別れの挨拶をした。
それまで僕が転校することを言っても
信じてくれなかった友達も
さすがに信じてくれた。
僕は「今まであそんでくれてありがとうございました」と言った。
みんなの前で泣いた。

帰りはいつもどおりいつものメンバーで
いつもどおりのルートで帰った。
僕はその時いつもどおりだったから
また明日も会えると思いこもうとしていた。
思い出すと会いたくなる。
いつ思い出しても会いたい。

本当にその時って
その時にしか味わえないんだ。

その時の嬉しい気持ちも
その時の悲しい気持ちも
その時のつらい気持ちも
その時に味わっておくんだ。

今を生きよう。

『見てる、知ってる、考えてる』p60-61

私は転校を見送る側しかしたことありません。ただ、また明日も同じようにくると信じたい気持ちになったイベントには覚えがあります。卒業式前です。
今まで当たり前だった「毎日友達と会えること」が特別なことになる。
そう頭では分かっていても、いつまでも続いてほしいような、寂しい気持ちに耐えがたいような、感傷的な気持ちに友人となっていた覚えがあります。

もっと〇〇しておけばよかった……

そう思ってしまっても、私たちに過去は変えられませんし、戻れるわけでもありません。
今、出し惜しみして出すタイミングを逃す前に、出来ることがあればきっちりとやっていく。つまり、今を生きていきましょう。

好きなことをやる勇気

2つ目に、「どうなりたいか」という質問への答えについて。
子どもに「将来どうなりたい?」と聞いてみたり、大人同士で「今後どうする?」と話し合ったり――そんな機会、人生で結構遭遇しますよね。
それに関する著者の回答を見て、しみじみしました。就職活動をしていた頃やお局さんに精神やられていた頃は、徐々にこう考えられなくなっていたなぁと……忘れがちな初心のように感じます。

どうなりたいかという質問に僕は、
僕は僕でありたい」と答えている。

世界中みんなが自分であるということは
正解がないということ。

正解のない世界で生きていく僕達は、
好きなことをやる勇気が必要だ。

自分の勘を大切に。
自分に正直に。
自分が好きなことをやる勇気。

『見てる、知ってる、考えてる』p28-29

日本が高度経済成長期に描いた「就職して結婚して子育てしながらマイホーム買って――」という「正解」は、平成の間に過去のものになりました。
「それだけじゃないよね、幸せの形」と多様化が認められていったからです。

ただ、過去あった「これに沿っておけば安心」なロールモデルがなくなった分、何をしたらいいか分からないと考え込んでしまう機会も出てきました。

そういう時、好きなことをやる勇気を出せば、「自分なりの人生の正解・成功」にたどり着く可能性が上がります。
好きなことをするのは、苦手なことを克服するよりよほど楽しいですし、長続きしますからね。

生きている証として、自分に出来ることで価値提供したくなった際、好きなことをやった方が喜んでくれる人が多くなったり、喜ばれる度合いが高まったりするのかなと思われます。その分、価値提供して得られる対価も、好きなことをした方が多いはずです。

自分の声に耳を傾けて守る

3つ目に、あまりあってほしくない状況に陥った際の対処についてです。
理不尽な状況も、生きていたら何度か起きてしまいますよね。
嫌がらせをしてくる人と同じクラスや職場になることだって、残念ながらあります。

その時に酷いことをしてくる人達にさえ「いい人」であろうとしてしまって、私はメンタル不調に陥りました。酷いことをしてくる人達と同じレベルまで落ちる必要はもちろんありませんが、自分を守る選択肢ではなかったな、と反省です……。

いじめられて怒っていた。
いじめた人に怒っていたと思っていたけど、
いじめた人に怒っていたんじゃなかった。
いじめられたのに誰にも言わなかった。
誰の事も
自分の事も
信じられなくて誰にも言わなかった自分に怒っていた
やめてよって思ってた。
やめてよっていうのも
自分に
ずっとそのままでいるのはやめてよって
いうメッセージだったんだ。

自分の声を大切にしたら嫌な事は全部無くなった。
自分で守れるんだ。
自分で自分を守るんだ。
自分の声に耳を傾ければ自分は守れる。

『見てる、知ってる、考えてる』p87-88
もも海
もも海

家族、学校のクラスや職場、ご近所さん全員と仲良くできたらとても過ごしやすいですが、何かしらありますもんね。
その時に「私はこうしたい」「これは嫌だ」と心の底から湧き上がる自分の声が大切になる気がします。

自分を生き返らせる

3つ目のものと関連する言葉もありました。

学校に行きたくなくても行っていた頃。
僕は生きていたけど死んでいた。
自分の声を無視し続けて、
僕は僕を殺していた。

あの頃の僕に言いたい。

自分を生き返らせるんだ。
僕ならできる。
未来の僕は生き返ってるぞ。

『見てる、知ってる、考えてる』p111

無理やり、行きたくもないところへ行っている状況は、心を殺している状況ですよね。
私も数年前、ストレスから体調不良に陥り咳が数カ月止まらなくなってしまい、マスクを1ヵ月以上つけて通勤していました。
マスクをつけていると無理に常時口角を上げてなくても良いので、その点は楽だった思い出です。

もも海
もも海

もっと早く、自分に正直に「行きたくないところへは行かない」選択ができていたらまた違ったでしょうが、過ぎてしまったことは仕方ありません。
次「ん?」と違和感のあった時この選択肢を思い出せるようにしておきたいです。

言葉を受け入れしまうので注意

5つ目に、言葉の力について。

子供に〇〇をやって欲しいから
「あなたができるのは〇〇くらいだから〇〇しなさい」
と言うと、

子供はその言葉の通り受け入れてしまう。
○○くらいしかできないんだ
と感じてしまう。

「すごいですね」と言われて、
「そんなことないんですよ」なんて謙遜なんだろうけど、
子供は親の言葉を受け入れてしまうんだ。

もっと子供の凄さを認めて
うちの子すごいんですと言ったほうがいい。
子供はその言葉を受け入れて
そんな子になる
んだと思う。

『見てる、知ってる、考えてる』p44-45

これは子どもに限った話ではないように感じます。

成人していたとしても、せっかく褒めてくれたことを「そんなことない」と受け入れずに謙遜して突っぱねる人と、褒め言葉を「ありがとう」と素直に受け止めてもっと伸ばしていく人とで、その後大きく開きが生まれてくるはずです。

突っぱねた人の成長はほぼなく、素直に受け止めた人の成長は天井知らずに伸びていく、差が生まれる始まりが「褒め言葉を受け入れるかどうか」ではないでしょうか。

もも海
もも海

言う側の気持ちに立つと、自分の言葉を否定されるより肯定された方が気分がいいです。それに謙遜されると、本心から言っているのにお世辞と受け止められたのかなと悲しくなる気がします。どんどん受け止めていきましょう!

僕の奈落の底の世界

6つ目に、10歳で既に、心の奥底へこの世界ができてしまったのかという話。

僕の奈落の底は、死にたいという黒くてちょっと不気味な世界。

部屋にこもって部屋の隅っこで膝をかかえてふとんにくるまる。
ほんとうは自分で立ち上がる事は出来なくって助けを待っている。

『見てる、知ってる、考えてる』p26

しにたいと一度でも思ったことがある人と、人生で一度も思ったことがない人との間には、相互理解を妨げる結構深い溝がありますよね……。
しにたいと思わないで済むなら、それに越したことはありません。

ただ私は、常時しにたい気持ちが渦巻く「しにたい病」にかかったからこそ、見える世界が深まったように感じます。
しにたくなった環境から離れたり、変えたり、休んだりしながら浮上していった後の人生でも、その経験は代えがたい糧になるはずです。

絶対できないことは無い

最後、7つ目に挑戦に関することを。

絶対にできない事なんて無い。
1回だけやって絶対無理だというのはおかしいと思う。
1度もやらずに絶対無理だというのはもっとおかしい。
何度も挑戦して無理だったら工夫をしてみる。
それを繰り返せば絶対にできる。

成功するまでやる。
成功するまで。

『見てる、知ってる、考えてる』p22

私たちは少しだけ賢く生きようとすることに慣れてしまって、「挑戦しない自分を正当化するために挑戦しようとする人に諦めるよう促す人」がそこここにいる事態になったのかもしれません。
初めてやったことで失敗してしまうなんて、普通のことです。成功する方が「ビギナーズラック」という言葉をわざわざ作って区別しているのですから。

「PDCAサイクル」を回したらいつか必ず成功するはずです。

PDCAサイクル:Plan→Do→Check→Action
計画を立て、実行してみて、問題点を見直して、改善された行動をとること。

正直なところ、どこが大変とかどんなところにつまずきやすいとか、話には聞いても実際に自分がやってみて体験するまでは分からないことがありますよね。

この作業すんごく大変と聞いていたけど、私は全然苦もなくできる! むしろ楽しい!!

思いもよらないところに落とし穴! 私これ苦手……。

やりながら分かったことを元に、工夫していきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
92項目ある中から7つに厳選いたしましたが、少しでも参考になる話はありましたか?

・今を生きよう
・好きなことをやる勇気
・自分の声に耳を傾けて守る
・自分を生き返らせる
・言葉を受け入れてその通りになってしまうので、注意が必要
・奈落の底に「しにたい」
・絶対できないことは無い

この他にも、著者の中島芭旺ばおさんはいろんな気づきを与えてくれる言葉を投げかけてくれています。
機会がございましたらぜひ読んでみてください!

それから今回紹介できなかった言葉のうち、一部短めのものに関してはTwitterでも紹介させていただいておりました。下記のものなどがそうです。

Twitter毎日更新しておりますので、もしよかったらそちらもご覧いただけると嬉しいです!

もも海
もも海

最後までお読みいただきありがとうございました!

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