永遠のロングセラー「チーズはどこへ消えた?」を今こそ読んでほしい3つの理由

引き寄せ

こんにちは、もも海です。
先日私もやっと読めました、「チーズはどこへ消えた?」という本をご存じでしょうか?
帯に「永遠のロングセラー」
「1時間で読めて10年間役に立つ」
「全世界で2800万人に読み継がれたビジネス書の金字塔!」(※2018年時点)
と書かれていました通り、誰にでも役に立つ、周りの人に紹介したくなる本でした。

そして、とっても嬉しくなるビジョンを思い描いて現実にするよう努力し思い描いた通りになる。その描写が引き寄せの法則そのものだと感じました。

なので、貴方がもし読まれていないようであれば、ぜひ読んでみていただきたい。そんな願いを込めて、概要やおすすめしたい理由を3つお伝えしていきます。

概要

「チーズ」と「迷路」と登場人物

6ページに概要の説明がありましたので引用いたします。

ある迷路で起こった出来事をめぐる物語で、登場人物は「チーズ」を探し求める二匹と二人。

『チーズはどこへ消えた?』p6

チーズ:私たちが人生で求めるもの。
仕事、家族や恋人、財産、自由、健康、精神的な安定――の象徴。
それが手に入れば幸せになれると信じて追い求める。
手に入ると執着し、なくしたり奪われたりすると大きなショックを受けかねない。

迷路:「チーズ」を追い求める場所。
会社、地域社会、家庭――の象徴。

登場人物は、ネズミのスニッフとスカリー、小人のヘムとホーです。
スニッフとスカリーはネズミなので単純な頭脳です。ただ、すぐれた本能があり、いち早く変化をかぎつけられたり、すぐ行動を起こせたりします。
ヘムとホーは私たちのように複雑な思考ができるため、色々と考えながら行動していきます。

あらすじ

ネズミと小人は長いこと毎日、迷路でチーズを探していました。
食料にするためと幸せになるためです。
ある日、チーズ・ステーションCで好みのチーズを大量に見つけました。
それからネズミと小人は毎日チーズ・ステーションCに行き、たらふくチーズを食べます。

そのうちヘムとホーはそのチーズを「自分たちのものだ」「これだけあればずっと大丈夫だ」と考えるようになり、慢心していきました。

消えたチーズ

ところが、しばらく経ったある朝、チーズがなくなってしまいます。
スニッフとスカリーはすぐに新しいチーズを探しに出かけました。
少しずつチーズが古く、少なくなっていたことに気づいていたため、覚悟はできています

ヘムとホーはいつも通りチーズがあるものと思い込んでいたため、ショックを受けました。
「チーズはどこへ消えた?」
「こんなことがあっていいわけがない!」
そう叫ぶヘムのそばでホーは立ち尽くします。

チーズを見つけることは、ホーにとっては安心していられることであり、ヘムにとっては人の上に立つ有力者になることを意味しました。

うろうろする小人たち

チーズがヘムとホーにとって重要だったからこそ、悩みぬいた末に「本当になくなったか辺りを調べる」ことにします。どこにもなかったため、すきっ腹をかかえて家に帰りました。
(英語でhem and hawヘム・アンド・ホーは「うろうろすること」を指すそうです)

次の日も「もしかしたらチーズが戻ってきているかもしれない」と期待して同じ場所に向かいますが、チーズはなくなったままです。
ホーは以前のように新しいチーズを探しに行こうと提案しますが、ヘムはなくなったチーズに執心し、動こうとしません。

その頃、試行錯誤をしながら進んだスニッフとスカリーはチーズ・ステーションNで新しい大量のチーズを見つけ、歓声を上げました。

一方のヘムとホーは、毎日同じことをずっとしています。
チーズ・ステーションCに行き、新しいチーズを見つけられないまま、不安と失望を抱えて帰宅するというものです。
ヘムとホーは空腹とストレスでどんどん弱っていきました

気づき、変化するホー

ある日ついにホーは、自分をあざ笑いたくなります。
繰り返し同じことしかしないでおいて、事態が好転しないのを不思議がるなんて、本当にどうかしている
ホーはヘムに新しいチーズを探しに行こうと提案しますが、ヘムは聞き入れようとしません。

ホーは時々しているように、気づいたことを壁に書きつけ、チーズの絵も描きました。
変わらなければ破滅することになる
見ようともしてくれなかったヘムを置いて、ホーは迷路へ足を踏み入れます。

その後も、不安や恐怖、空腹に襲われながら乗り越えて、様々な気づきを壁に書きつけ、ホーは進んでいきました。
中々チーズは見つからなかったものの、好きなチーズに囲まれて味わっている自分を想像して楽しみました。
イメージが明瞭になればなるほど、現実味を帯びていき、きっと見つかる気がしてきます

あるチーズ・ステーションで新しい、見たこともないチーズを見つけました。かじってみるととても美味です。ヘムにも分けてあげよう、一緒に来る気になったか確認しようと引き返しました。

チーズ・ステーションCに戻るとヘムがいましたが、新しいチーズを受け取ろうとしません。感謝しつつも、あの・・チーズがほしいんだ」と譲りませんでした。ホーはひとりで迷路に戻ります。

その後も気づきを壁に書きつけながら、変化に対応し力強く進んでいきました。

変化に対応した結果

ついにホーはチーズ・ステーションNで、大量のチーズを見つけ、旧友のスニッフとスカリーと再会します。ネズミたちのでっぷりとした小さなお腹が、彼らがかなり前からここにいたことを物語っていました。
ホーは新しいチーズを楽しみながら、これまで学んだことを思い返します。

ホーはその後も、チーズ・ステーションCにいた頃のように安心しきらず、毎日小さな変化がないか、チーズの状態はどうかを点検しました。
また、しばしば新しいエリアを探索して、周囲で起こっていることにも注意を配ります。
そんなホーがいるところへ、誰かが近づいてきました――。

おすすめしたい理由

100ページもないからすぐ読める

帯に「1時間で読めて10年間役に立つ」とありましたように、94ページが最後で厚さも1センチありません。
その上で「ホーが壁に書きつけた気づき」が1ページ丸々使って載っている箇所がたくさんあります。なので、かなり本としてはさらさらと読める内容と言えましょう。

失敗から立ち上がり成功する考え方を追体験できる

大まかなあらすじは上の通りですが、物語のかなり重要な点はホーの変化です。
安穏とヘムの言うことを聞いていたホーが、挫折し、自嘲し、孤独でも挑戦し、恐怖や不安を克服し、望んでいたものを手に入れた体験。そこから生まれる様々なホーの気づきによって、私たちもハッとさせられる本になっています。

また、望んだものを手に入れる前に、ホーは好きなチーズの種類や量、それらを楽しんでいる自身をこと細かに思い描いています。
その後に、あちこちで小さなチーズのかけらを見つけ、気力と自信を取り戻していました。

まさに引き寄せの法則です。

アメリカで初版が出た1998年、日本で「引き寄せの法則」という名前が使われ始めたのは2007年と言われていますし、該当する言葉が当時はなかったかもしれません。ただ人生に役立つ書籍に繰り返しそのシーンが出てきて嬉しくなりました。

周りの人へ共有等、行動したくなる

物語の前後にディスカッションが載っています。
読むことで理解が深まったり、この立場の人だったらこういう気づきを得られるのかと他者目線で楽しめたりしました。描かれる会話から読者である私たちが得るものも多いです。

また、自分が「変化に対応する」と決めたとして、周りの人が現状維持バイアスの強い、ヘムみたいな性質の人だとしたらブレーキになってしまいますよね。
その人に「変化に対応しよう」と言っても、「急にどうした?」と言われそうです。

そんな時、本という形で紹介するのなら、直接口で言われるより受け入れやすいのではないでしょうか?
先述の通りすらすら読めるボリュームですし、個人的に一番大きな効果だと思う次のことが読んだ方に起こるでしょう。

「ヘム」になりたくなくなる

登場人物として出てきた2匹と2人の性質を、おそらく誰しも持っています
スニッフのようにすばやく変化をかぎつけられたり、
スカリーのように決めたことへすぐに動くことができたり、
ヘムのように得たものを失いたくないと囲い込んだり、
ホーのように口ごもったり、笑ったり、考えて行動に移せたり――。
他に比べると弱かったり、あまり表には見せていなかったりするだけで、どれかの側面が完全に「ない」と言い切れる人は少ないでしょう。

その上で、過去の栄光に縛られて「自分は特別な存在だ」「こんな変化が起きたのも誰かのせいだ、不利益をこうむったから補償してもらわないと」みたいなことをヘムは言うわけです。
そして、結果として、ヘムだけ新しいチーズにありつけていません

ホーがわざわざ道を引き返して「この道の先にはまだ見ぬチーズがある」と示してくれた時も、とっくに失っているものに執着して食べようともしませんでした。
物語の最後に近づいてくる足音をホーが「ヘムがやってきたのだろうか?」と願うシーンで、ドキッとしてしまいました。

ホーといた時でさえ食事せず衰弱していたのに、そこからさらに長い期間絶食して、本当にまだヘムは動ける状態なの?

(※2017年に作者のスペンサー・ジョンソン氏が亡くなった後、遺稿であるヘム目線の続編『迷路の外には何がある?』が出版されました。悪い予感が当たらずホッとしています)

ディスカッションでも、現状維持を望むからこそ変化を好ましくないと言う人がいれば、他の人も合わせて同意するだろうという話になりました。

「(中略)でもそれで、チーズの話を聞いたあと、どう変わったの?」
マイケルはあっさり言った。「みんな変わったよ。ヘムのようだと思われたくなかったんだ!」
みんなが笑い声をあげた。
みんな時代に先がけて変化をかぎとり、行動を起こしたいと思ったんだ。閉じこもっていて取り残されるよりもね

『チーズはどこへ消えた?』 p89

ヘムのような人のイメージとして、
「時代が変わってしまったことを嘆いて廃業しそうな老舗企業の人」
「あどけない子どもの演技のみを磨いたため仕事が先細り芸能界を引退した元子役」
「昭和以前の価値観から全く更新できていない、毎年存続の危機にさらされる職場にしがみつく元上司」等がぼんやり浮かんでいます。(元子役の例は「ヘムだった人」ですね)

そこまで露骨でなくても、友人知人や家族、自分自身の中に
現状のままでいるのが安心だよね?
と叫ぶヘムのような存在がいることを、完全否定できる人はいないでしょう。
現状ではない状態が危険ではないのか、恐怖や不安を覚えるのは人間の本能です。

ただ、今年のように前例がないパニックが起きた際、「去年までの生活に戻りたい!」と過去にのみ焦点を当てるのはかなり危険です。
自分の人生は、自分しか変えられない
変化を楽しもう
帯にありましたこれらの気づきをホー目線で追体験して、変化に対応していきましょう。

私自身読み終わってすぐ何人か読んでほしい近しい人を思い浮かべました。やっぱりまずは、変化すると決意した主人に「一緒に変化に対応していこう」というエールとして、お勧めしてみます!

まとめ

いかがでしょうか。
おすすめしたい理由、メリットを再度挙げてみます。

・ページ数が少なく短時間で読める
・失敗から立ち上がり成功する考え方を追体験できる
・周りの人にも勧める等、行動したくなる

冒頭でもお伝えしました通り、「1時間で読めて10年間役に立つ」名著であることに間違いはありません。
ぜひ読んでみていただき、私や周りの方々と感想を共有してもらえたら嬉しいです!

日本語訳が出版された2000年11月27日からもうすぐ20周年のため、4色の限定カバーやキャンペーンもされているそうです。
プレゼントとして考えたとき、よりステキに見えたり貴方からの温かいメッセージが込められたりするのではないでしょうか。

スペンサー・ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』シリーズ特設サイト ─ 扶桑社
20年前の2000年に発売され、日本で400万部、全世界で累計2800万部突破の大ベストセラー『チーズはどこへ消えた?』。アメリカ・ビジネス界のカリスマによる「変化を受け入れ、楽しもう」というメッセージは、現代の我々にますます重要なものに!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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