こう思ったことはありませんか?
やーばい、しにたい(笑)
口に出す出さないは人それぞれですが、そう思わずに今まで生きてこれた方は幸運です。
私も社会に出るまでは思わずにいられたのですが、……パワハラセクハラ色々あるから、気に入らない奴はとりあえず虐めて退職させようとするような輩も複数いたから……
メンタルを不調にきたす人が多い世の中です。
国内の自殺者は2019年だけでも約2万人もいましたし、全年代でメンタル原因での入院者が多いです。
「私はそこまで重症でもないかな」と感じるかもしれません。
でも、本当に他人事でしょうか?
以降は貴方が「しにたい」と思ったことがある、むしろ今思っていると想定して書きます。
貴方は、自分が「しにたい」と思うのは「自分が駄目だから」だと思っていませんか?
そこからひも解いて、「しにたい」と思ったときにやってほしいことをお伝えします。
「しにたい」と思うのは貴方が真面目な方だからです
「私が駄目だからいけないんだ」
「私さえちゃんとしていれば『しにたい』なんて思わない」
「弱い人間だからそう思う、『普通』なら思わない」
「ひたすらにしんどいから楽になれる方法はもう限られている」
以上のようなことを考えてしまっている方!
あえて言います、真面目すぎます!!
そうです、「しにたい」と思うのは貴方が、優しくて、人のことを考えて我慢や無理の出来る、ステキな方だからです。
盛りすぎだと思いますか? おそらくご自覚がないだけで事実です。
貴方を真面目でステキな方だと思う根拠はいくつかあります。その1つをご紹介します。
『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』
という本をご存じでしょうか?
数年前にTwitterで話題になった後に出版され、12万部を突破するほど共感を集めた本です。
こちらの本の冒頭の例え話が、すごくリアルなので一部引用いたします。(よかったら試し読みでも確認できる部分ですので引用元の漫画もご覧ください、より胸に迫るものがあります)
――両側を崖に挟まれた細い道を歩いているとします
道にはいくつもの分かれ道や扉があります
元気なうちはそれがまだ見えますでも 真面目な人ほどその道や扉を塗りつぶしてしまいます
何度も何度も 繰り返し丁寧に
そうこうしているうちにも長時間労働は思考力を奪い視界を暗くし
ハラスメントは傷になって痛み続ける何度も塗りつぶした道や扉はもはや見えず
『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』
大切な人の声も届かず――
分かれ道や扉は、休むことや転職等「その仕事をまい進する」以外のたくさんの選択肢です。
でもそれを、きちんとしている人ほど「甘えだ」と自分の中で却下し続けてしまいます。
「親が心配する」「奨学金返済」「忙しくて休む暇がない」
「社会人になったんだから、こういうものなのかも」
「『石の上にも三年』て言うし」「同僚はもっと頑張っているのに私だけなんて」
「生きていくのってお金がかかるな――」
真面目だからこそ、自分を律して頑張っている貴方、えらいです。
ただどうか、「楽になれるなら、しにたいな」がうっかり(以前の貴方は明るく元気で趣味等を楽しんでいたはずなので、「つい」ではなく)よぎったら、次のことをしてください。
とにかく休む
より正確に言えば、ご自身に「休んで良い」と許可してあげてください。
貴方はよく頑張っています。
心までくたくたになっている貴方の最優先事項は「横になって休むこと」です。
横になっている時間はない、とか眠るのにも時間がかかるのに、とか反論もあると思います。
でも、眠れなくてもいいので、寝転がって一息ついてください。
人間の身体は横になるだけでも多少は回復されるように出来ています。
30分、いえ5分だけでも、布団の柔らかさに包まれながら、好きだった音楽をゆっくり聴くなり、買ったまま放置していた漫画や本を読むなり、癒し動画を観るなりしてみてください。
休まないと動けない、でも休むと余計疲れちゃう
そう思われる方もいると思います。
ただ、休んで体力が回復した=身体が疲れているのが分かったという場合もあります。
身体は資本、と言いますが、健康は基盤でもあると思います。
ぬかるんだ土地に家を建てようとする人は現実にはいないと思いますが、こと精神面ではどうでしょうか。
精神と身体は繋がっています。
どんなに気持ちを前向きにしたくても、もし涙が出るほど頭痛や吐き気に襲われていたら上手くいきません。
料理中に怪我をして血が出たら、料理に戻る前に中断して止血しますよね。
(※ストレスで吐血した方は相当身体が参っているサインです。私みたいに放置してもロクなことになりません、一休みしたらすぐ病院へ!)
何をするにもまず、身体が動くように整えてからにしましょう。話はそれからです!
有給は非正規雇用であっても労働者の権利ですから堂々と取りましょう。
また貴方がいない分の穴をどう埋めるか、それを考えるのも管理職の仕事です。貴方は心配せずご自身の心身を第一にしましょう。
以降は、貴方を「しにたいと思っていたが、休むための時間を取り、少し休憩できた方」と想定して記します。2つ目にまいります、ここから先は優先度そんなに変わらないのでピンとくるものからしていただいても大丈夫です。
身だしなみを整えてみる
こんなところでもディスられないといけないの?
とお思いになったかもしれませんが、聞いてください!
私は貴方を否定する気も、社会人として云々とご高説を垂れる気もありません!
メンタルが弱っている時って、当たり前に出来ていたケアさえ出来なくなりませんか?
「私なんぞがそんな、ケアなんて意味あるのかな」「正直どうでもいい」
「そんなことしても何が変わるわけでもないからテキトーでいいでしょ」
そんな言い訳を思い浮かべながら、気持ちの余裕も時間もない「おざなり」なケアをする。もしくは面倒だからと「なおざり」に出勤して日々をやり過ごす。
そうやって、自分を無意識に虐待してしまってはいませんか?
または、出来て当たり前とされることを以前のように出来なくなったご自身を責めてしまっていませんか?
心身くたびれ果てているのに「普通」「当然」に近い状態を保てている方がすごいのです。
繰り返しですが、貴方はすごい方です。相当頑張っています!
だからこそ、今日くらいはいつもより時間をかけて、ご自身の身の回りを、価値ある貴方に見合うようケアしてみてください。
- お風呂にゆっくり浸かってみる(10分~15分くらい)
- 髪を丁寧に洗ってみる
- 歯磨きをしっかりしてみる
- 服にアイロンをかけてみる
- 鞄や財布の中を整理してみる、拭いてみる
これらのことは、ひとつひとつを見るとそこまで時間はかかりません。
ただ、時間対効果は高いと思います。
身体がサッパリした分、心もサッパリします
いつもより時間をかけて身だしなみをケアされたことで、たくさん良いことが起きます。
- 身体(や身の回りのもの)についた汚れを取った分、気持ちも晴れやかになる
- 普段やりたくても満足に出来なかったことが出来た達成感を味わえる
- 「ご自身を大切にする気持ち」を少し思い出す
身体(や身の回りのもの)がサッパリしたら、それだけでも心地よくなりますよね。
例えば5分、いつもより丁寧にするだけで心身ともに嬉しくなるのであれば、やる甲斐はあるのではないでしょうか。
ぜひ試してみて、気持ちの変化を注視してみてください。
継続出来て当たり前、という固定概念は捨てて、「今日も出来たなんてすごい!」と毎回ご自身を褒め称えてもいい快挙だと思います。
満足に行えなかったことが出来ているのは事実なのですから。
おいしい&好きなものを食べる
3つ目です。
今更私から言われるまでもなくご存じかとは思いますが、大きな効果がありますよね。
手軽に幸福感を感じられます
何と言っても「鼻や口から受けた刺激で脳が『幸せ!』と感じる」、何度もされたことがあるでしょうこの経験はとても重要です。
ただ、敢えて「していただきたいこと」として紹介したのは次の懸念があるためです。
食事や栄養をあまり摂らないようにしてはいませんか?
いかがでしょう。朝やお昼を抜いたり、スープやエナジードリンク等わずかな量で済ませたりする日々が続いていませんか?
「当然。食べている時間やお金がもったいないし」「効率重視」
「昔みたいに食べてもあまり動かなくなったから、消費カロリー分だけ栄養減らさないと」
「食べても仕方ないしその分他のことに回せているし、何が問題?」
気持ちはわかります。私もそうでした。貧困妄想もあるのでしょうが、ストレス発散のためと金遣いが荒くなった分食費を削って帳尻合わせようと努力したこともあります。
ただ、冷静に考えてみていただきたいのですが、もし近々しぬ選択肢を選ばない形でストレス源から離れられたとして、今の食生活、一生続けられますか?
数年はいけるかもしれませんが、この先ずっと、一生というわけにはいかないのではないでしょうか。
私も「ホワイト」企業で「ダイエットしろ」と言われ、家族が心配する夜以外の、朝昼をほぼスムージーやスープのみで過ごしました。
最初の2カ月で7キロ落ち、それ以降は眠れないし体重は減らないし頭は回らないしで最悪でした(笑)
食事制限でのダイエットは身体が「省エネモード」に陥り、基礎代謝を下げてしまいます。そのため、食事を元の量に戻したら脂肪がびっくりするほどつきます(泣)
しかも「省エネモード」=栄養が足りていないため、脳の回転だけでなく肌や髪の質も落ちてしまいました……。
ただし!
- 一時的に代謝が落ちた分脂肪がついても、食べ方の変更や筋肉をつけることで後から改善出来る
- 疲れにくくなる
- 頭が働くようになり、「唯々諾々と理不尽な要求を聞く」以外の選択肢を取りやすくなる
- 口から脳に与えられる刺激が増えて彩りある生活になる
等の効果が期待出来るため、一生その食生活がしたい! と思われている方以外はぜひ食べるようにしてみてください。
手始めに今日、おいしくて好きなものを!
(補足)睡眠とストレスと食事の3本柱
睡眠不足で過食気味になるからと、努めて食事を制限されている場合もありますよね。
それは体型維持には大事な価値観かもしれませんが、こと「しにたいほどストレス過多」な状態で行うと危険です。
健康の3本柱の話はご存じでしょうか?
心身の健康を支えているのは、適度な「睡眠」「食事」「ストレス」という話です。
このうちの1本崩れてしまったら、もう2本をしっかり補強しないと上の健康まで崩れるように我々の身体は出来ている。2本倒れたら残りの1本も上の健康も全部ダメになる。そう、就活中に企業の方から聞きました。
この理屈から言えば、過度のストレスで柱が1本既にひび割れている状態で、睡眠や食事をないがしろにすると――あまり良いことにはならないと思うのは私だけでしょうか? ぜひご留意ください。
貴方の健康に最も配慮出来るのは貴方ご自身ですし、それを損ねて最も損失を被ってしまうのも貴方ご自身です。ぜひご自愛ください。
紙に書き出してみる
4つ目ですが、以下に挙げることをはじめ思いの丈を紙にぶつけてみてください。
- 不安に思っていること
- ストレスと感じていること
- 愚痴や不満等、人には言いにくいけど内心爆発しそうになっていること
手帳をはじめ、大事な&人に見られる危険のある紙ではなく、裏紙やルーズリーフ等1枚ものに書いてみましょう。
スマホやパソコン等デジタルなものを使ってもよいのですが、以下に挙げる効果の一部が使えないため紙をお勧めします。
気持ちを客観視できる
思いの丈をアウトプットすると、時間でご自身を分けることが出来ます。
書きなぐったご自身とそれを眺めるご自身、追記をするご自身です。
最初に書く時は色々渦巻いていて、自分のことなのにコントロールの利かない状態だと思います。ただ書けば書くほど色々見えてきます。
「これ相手の機嫌悪かっただけで私のせいじゃないな」「これは泣くわ、酷すぎる」
「昭和生まれじゃないってディスられても(笑)」「これとこれ根が一緒の問題か」
「次似たことがあったらこう対処すればいいのでは?!」「明日はこうしよう」
見えてきたことを追記すると、さらに深堀りが出来ます。
悲しむだけ悲しんだら、どこかでふと浮上します。
「つらい」「しんどい」「悲しい」のにそれを誤魔化し続けてしまったからこそ身体にも異変が起きたのです。モヤモヤをしっかり味わいましょう。
それから、不安は特に細分化して書いてみましょう。分からないから不安になるのです。分けて、ひとつひとつに安心する理由付けが出来たら、不安は消えているはずです。
自由に書ける(字の大きさ、絵文字、矢印、落書き等)
思ったことをそのまま自由に書けることは紙に書く大きな利点です。
スマホやパソコンならどうしても一度ダーッと打ってから、強調したいところがあればその部分を選択して変更を加える形になりますよね。
勢いに任せて打ちたいのに、後から見た時に目立たせたい場合、取れる手段が行変え等わずかしかありません。
その点、紙に書いたなら、思いのままです! その時の気分に任せてどう書いても自由です。
また、文字の調子等で泣きそうになりながら書いたか怒りながら書いたか、一目瞭然だと思います。書いた事実も含めて「よく頑張ったわほんと」と労わってあげてください。
字の綺麗さはご自身が後で何を書いたか読めたらOKなので乱雑でも構いません。何を吐き出したか、何を客観視して思ったか、思うまま書いてデトックスしましょう。
ビリビリに破り捨てられる
せっかく時間をかけて書いたもの、ではあるのですが。
これ、とっても気持ちいいです!!
データを消すより、よほど達成感と爽快感を味わえます。
また、培ってきたモヤモヤの一部と向き合えたうえで決別出来る、そんなスッキリした感覚を覚えるはずです。
1枚ものの紙ならではの魅力なので、ぜひ試してみてください!
後述の「心療内科へ持って行く際の資料」として使いたい場合は写真を撮るかスキャンしていただき、実際に持って行くのはそれを参考にパソコン等で入力・編集・印刷したものにされた方がいいです。
ぜひ「いいとこどり」を!
(番外)考え方を変えられる
これは紙に書かなくても可能です。
ただ、紙に書いてご自身の気持ちを洗い出し、細分化してモヤモヤを減らせたなら、する前とやった後で考え方は見違えるように変わっているはずです。
紙に書いて効果を確かめた後で、思考の癖付けをしてもいいのではないか。そう思いここで紹介します。
起きてしまった事実は変わりません。
でもその事実の意味を後付けで変えることは出来る、という話です。
有名な例で言うと、「水が半分入ったコップを見て『もう半分しかない』と嘆くのも『まだ半分もある!』と好意的に見るのも貴方次第」と言いますよね。
マイナスな印象しか覚えがたいものもあるとは思います。
ただ身の回りの全てを悲観的に見てしまっているのなら、一度試してみてください。
ポイントは一度率直な感想を受け止めて、「ただ逆に言えば――も言えるのでは?」と付け加えることです。
※どうしても好意的に見るよう変えるのが厳しいようなら、まだその時でないのかもしれません。後からふりかえって成長できるよう種をまいているのだから意味はある、と思っていただきたいです。
私も2社でしにたいほど自分を追い詰めたのは「色々な柵で容易に『辞める』選択肢を取れなかった自分に、その整合性を自他に示すため」必要なことだったと最近やっと分かりました!
数年「ホワイト」企業でのことをただの自傷行為だと思っていたのですが、スッキリしています(笑)そうなる前に辞めていたら良かったのに、そうでなかったので意味づけが要りました(笑)
身近な人に相談する(家族、上司、友人知人、恋人)
5つ目に、周囲の方への相談です。
ここでしっかりとご注意いただきたいのは、相談する相手です。
- 共感してくれそうな人
- ご自身の立場に立って考えてくれそうな人
- 否定の言葉を浴びせてこなさそうな人
上記全ての項目を満たす方が思いつかない場合、飛ばして次の「プロへ相談」をしていただいた方が良いです。
なぜなら、時間や気力労力を使う割に、得られる効果が少ないからです。
貴方の気力は有限です、大事に効果的に使ってください!
例えば、「しにたくなるんだ」と相談して、
「そんなの駄目だよ、しんだら駄目だ、生きようよ」とひたすら繰り返されたり、
「今の環境は相手も貴方も悪いからそうなっているのに、何? 逃げるの?」なんて言ってきたりしたらどうでしょう?
信じがたいと今でも思いますが、私が「ホワイト」企業にいた頃実際に言われた返答です。
肯定してくれる存在であれば明日への希望も湧くでしょうが、友人等もプロではありません。
ずっと寄りかかるばかりだったらお相手もしんどいですよね。
なので、次章で挙げますプロへ相談し、ご自身の心身を健康へ導きましょう。
何度も相談した上司達にうつ病の診断書を持っていったら、
「貴方はうつ病じゃないわ。私の知人にもっとしんどくても頑張っていた人がいるのよ、貴方はその人ほどしんどくなさそうだから大丈夫でしょう。医者が間違っている」
と謎の断言をされ、過労死への道しるべを見た気がして驚きました。
電話相談をしてみる、心療内科へ行く
最後、6つ目は「プロへ相談」です。
電話相談も載せましたが、個人的に「しにたい」まで思っているなら電話相談しても心療内科を勧められる傾向が強い印象です。
ただし、無料で相談出来る場合があること、医師と対面せずに話せること等電話相談ならではのメリットがあるのも事実です。以下のリンクを参考にしてみてください。
ただ、早く手が打てるのは(最初から費用がかかるとはいえ)心療内科への受診ですので、通いやすく口コミの良い心療内科を予約してみるのも重要です。
同じプロに継続して相談したい場合、診断書をもらい休むのを考えた場合にも心療内科の方が適しています。
相談者が多いため対応に時間がかかることもあります
注意点ですが、電話相談も心療内科も結構待ち時間がかかります。
ただでさえ現代社会、特に日本では病みやすい環境が揃っています。
そんな中、今までと違う環境に強制的に身を置いていると、普段なら病まない方もメンタル不調に陥ってしまいます。人数増えたらどうしても混みますよね。
また、1人1人医師に伝えることがたくさんあるため、うどん屋さんのように高い回転率で大勢の人を受け入れる環境づくりは厳しいです。
なので、(先の日付けになったとしても)とりあえず予約して、予約日には待ち時間を潰せるものを用意しましょう。スマホや待合室の本でも大丈夫です。
いつ終わるかわからないため予約時間の後にキツキツで予定を入れるのは避けましょう、焦ってしまうので心に悪影響です。
何週間か前に予約した時間の5分前に待合室へ入って、そこから1時間以上待たされることもあります。その日は自分の心と向き合うんだ! と決めてゆるりと行きましょう。
準備しておいた方がいいこと
オンラインや電話で予約した場合、即日になることは少ないので時間があります。
その間にぜひしていただきたいのが、「不調や気持ちをまとめたリスト」を作ることです。印刷して持って行きましょう。
こちらを作るメリットは以下の通りです。
- 初対面の医師に対してどう話そうかパニックにならずに済む(緊張しても大丈夫)
- 家で時間をかけてゆっくり内容を吟味できるので言い洩らすリスクを防げる
- 診察時間を短縮したうえでリストを踏まえてしっかり有意義に話せる
- パソコンやスマホで入力し、順番を入れ替える等編集して伝えたい順に伝えられる
- 印刷して医師に渡すことで互いの共通認識として多くが共有される
- もし相性が悪く別の病院へ行くことになっても再印刷で済むから楽(下記参照)
初めての空間でしょうし、結構緊張してしまう可能性が高いです。
そんな時でもきちんと状況や気持ちを伝え、よりしっかり医師に理解を得られたうえで対応してもらいたいですよね。間違ったアドバイス等は医師も患者も損ですから。
予約時間に「私こんな感じで困っています」などと言いながら渡せば大丈夫な状態(未来のご自身が楽になるよう)にするため、取り組んでみてください。
ひとつ、絶対に書き忘れてはいけないのは、「しにたくなった」という文言です。これはぜひリストのどこかへ入れておいてください。
(※パソコンが家になく印刷が厳しい場合は、丁寧に書いた紙をコンビニ等でコピーして持って行くのをお勧めします。後から「ここから這い上がったのか」と感慨深くなるはずなので、一応手元に置いておいてください)
私は「身体面の不調」「精神面の不調」「環境」に分けました。ほぼ全文泣き言だったので載せられませんが、医師は受け止めてくれるだろうと安心してA4両面余白狭い設定でびっしり書いて渡しました。
相性もある
心療内科医も人間です。ご自身との相性が悪ければセカンドオピニオンとして別の心療内科へ変えた方が時間もお金も無駄にせず済みます。
私にとってはありがたい医師なのに知人にとっては違和感を覚える医師、ということが実際にありました。
- しっかり話を聞いてくれるか?
- 薬の出し方はどうか?(なるべく薬に頼らない方針や薬でいったん元気な状態を作る方針等ご自身が不安になりにくい方がいいです)
- 座る位置に違和感はないか?
- 信頼できそうか?
色々な観点から、「大丈夫かな」「不安だな」「違和感がひどいな」「通いたくないな」等のモヤモヤした気持ちがわいてきたら、すぐ変えましょう。
そこが全てではないです。一度通いだしたから無理に続ける努力をしようとしなくて大丈夫です。貴方は疲れるためでなく心身や状況を改善するために通うのですから。
私が最初に行った心療内科は①こちらの話をほぼ聞かず②ひたすら合わない薬を処方してくれる③裁判官と被告を少しマシにしたような座る位置で見下ろしてくる、そんなところでした。通勤路にあるからと口コミを探さずに選んで後悔したので、反面教師にしてください。
(番外)経済的な理由の場合:役所等で救済措置を確認
さて、ここまで一応貴方を「職場のストレスを原因として」しにたいと思っている想定でお届けしました。ただ「経済的な理由から」という場合は話が違いますよね。
私も休みだした月は「今までだってワープアで貯金切り崩しながら生活していたのに無理だよ! どうしろと!」とうつが悪化するしんどい事態になりました。
ただ、日本在住であれば、色々救済制度ってあるんです。
「明日○○万!」という方だと対処が限定されますが、そうでないなら以下を調べてみて、ご自身に該当するものを申請してみてください。
- 厚生労働省 生活を支えるための支援のご案内
- 失業・生活困窮などでお困りの方の救済制度(セーフティネット)
- お住まいの都道府県庁のホームページ
- お住まいの市区町村のホームページ
- ご自身の保険証発行元のホームページ
最初に一番上の「生活を支えるための支援のご案内」の目次をご確認いただくのが一番早いと思います。次にお住まいの市町村のホームページ、他も該当がないか確認という流れでご覧ください。
特に、傷病手当金は在職中に病気休暇に入り、申請・受給開始していたら、そのまま退職しても最長1年半、3分の2ほどの収入をもらえる制度です。ぜひチェックしてみてください!
税金等こちらから徴収するときは問答無用ですが、給付は「そちらがそんな状態なんて知らないよ言ってくれないと」「うちはホームページや情報誌に載せて制度告知してるのに、使わないのは貴方の自由でしょ?」みたいなスタンスがほとんどです。制度を知らないことが自体が損というありがたい制度も多いので、ぜひしっかり調べて不安を解消しましょう!
ただ、どの救済制度にも言えますが、申請のための様式や手順、必要書類等をきちんと揃えて提出し、審査を受けてからの受給となるため、ある程度時間がかかります。
また、不備等で再申請をしないといけない場合、受給する資格を失ってしまいせっかくの制度を使えない事態に陥ることもあります。(例えば傷病手当金の申請が通る前に辞めてしまって、不備になった場合、悲惨です)
ぜひ、まだ間に合ううちに、しっかり確認されたうえで申請をされてください。
最後に
失敗は誰にでもあります。
落ち込んだり、もう駄目だと思ったり、立ち直れないかもしれない問題に直面することも。
ただ、そこからしなずに、周りの力を借りてなんとか立って、生きていったら、見えなかった景色が見えてきます。
世の中が思ったよりは優しいこと。
周りの人たちが悲観していたより温かいこと。
自分の人生が、絶望した頃からより味わい深くなったこと。
人生に失敗した人の多くは、諦めたときに自分がどれほど成功に近づいていたか気づかなかった人たちだ。
トーマス・エジソン
私たちの人生、ここからです!
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