こんにちは、もも海です。
『ユダヤ人大富豪の教え』等のベストセラーをたくさん書いている、本田健をご存じでしょうか?
個人的には大学時代、講演会に行った際聞きました、「ポジティブ自立⇔ネガティブ依存、ポジティブ依存⇔ネガティブ自立」や、『大好きなことをしてお金持ちになる』の印象が強いです。
幸せな小金持ちになるメゾットを教えてくれる、気さくな方とも言えましょう。
今回はそんな彼の著書『読むだけで心がラクになる22の言葉』から7つ厳選してお届けします。
本田健なのに、お金の話ではなく?
と思われたかもしれません。
ただ、彼の示すゴール「幸せな小金持ち」、なれたらぜひなりたいその像に近づくために、心の安寧は不可欠です。
本書では、長年ひそかに温めてきた言葉を22本厳選し、閉塞感が漂うこの時代を生きるためのヒントをまとめた。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』p143
初版が2012年の本なのですが、今も閉塞感、漂っていますよね。
この記事で紹介します7つの言葉が、貴方の生きやすさに繋がったらとても嬉しいです。
それではまいりましょう!
マイナスのことも、将来はいい思い出になる
1つ目はフロリダの老人ホームにいた方の言葉です。
老人ホームでヒーローになっていた人は、自分がどれだけ成功したかを自慢する人でなく、どれだけ見事な失敗をしたのかを話題にしている人だったのです。(中略)
『読むだけで心がラクになる22の言葉』p30
特に派手な失敗談ほど、拍手喝采を受けていたのが印象的でした。
たしかに自分が聞く立場で想像しても、1回目は成功談でも興味深く聞けるでしょう。
しかし、2回目以降は自慢の印象を受ける気がします。
そして逆に失敗談を聞く際は、たとえば70歳の人が30歳の頃に派手な失敗をしていたとしても、その後40年生きているのだから何とか乗り越えたのだろう、と安心感もって聞けます。
物語の主人公を考えると、石橋を叩きまくって小さな積み上げしかできない人より、時に大成功、時に大失敗の波乱万丈な人の方が多いのも、ひとえに読み手や聞き手が楽しいからですよね。
そう考えたら、失敗するかもしれないとびくびくする必要はなくて、
失敗しても、後々笑い話にしたらいいや!
とやりたいことをやった方が、より楽しく人生を過ごせそうな気がしてきませんか?
今でも「安定の道」と「ワクワクする道」、どちらを選ぼうかと迷うときがあります。
そんなときは、あのときの老人たちの、大失敗を最高の笑顔で語る姿を思い出すようにしています。そして、「若い頃のマイナスは、老後の最高の思い出になるから、君もどんどん失敗しなさい。成功だけの人生はつまらないぞ」と言ってくれたご老人たちの真剣な表情を思い浮かべています。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p31-32
そしてもう1つ言えるのが、成功ばかりの、自分が想定した通りのことしか起こらない人生は、中々につまらないはずです。
予想外のことが起こるからこそ、成長したり、楽しんだりする余地が生まれるような気がします。
今、あなたは、どういう状態で、毎日を送っていますか?
すごく落ち込んでいた理、何かうまくいかないことがあったとしても、それは将来、あなたが老人ホームでまわりの人たちに語る最高におもしろいネタになっているかもしれません。これからの人生で起きるマイナスのこと、これをすべて将来のネタととらえてみましょう。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p32
すると、悲惨な状況も、少しは笑えるようになるかもしれません。
自分よりもっと苦しい人の幸せを願う
2つ目に、クリストファー・ムーンの言葉です。彼はカナダのセラピストで、本田健のメンターをしています。
今自分がつらいのに、他人の幸せなんて願う余裕ないよ……。
と思われたかもしれません。それについての理由はこう記されていました。
自分のために祈っても無心の状態にはなれませんが、誰か自分よりも大変な人を思い浮かべて祈ってあげると、一生懸命になれます。
あなたよりも経済状態が悪かったり、病状がひどかったり、人間関係に苦しんでいたりする人のために、ぜひ祈ってあげてください。
そういう人がまわりに思い浮かばない人は、外国で戦争やテロの犠牲になったり、食べ物が満足に食べられないこどもたちのために祈ってあげてください。すると、不思議なことに、心が安らかになってきます。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p61-62
無心になって人の幸せを祈ると、自分にもそれが返ってくるからです。
無心に、鮮やかに幸せを願うこと。それは強く、引き寄せを起こします。
こちらの記事で以前触れましたように、脳の特徴の1つとして、「主語が判別できないからすべてI(自分のこと)と思う」というものがありました。
誰かの幸せを強く願う、誰かのためを思う、誰かを愛することが、結果として自分の心を慈しむことにも繋がるのです。
愛は、差し出すことで、いくらでも自分の中から湧いてくるという不思議な性質を持っています。
でも、相手からその見返りが欲しいと思った途端、愛が返ってこないと感じてイライラしたり、落ち込んだらします。欲しいと思うと手に入らないのに、他人にあげようと思った途端に手に入るとは、ユニークな仕組みです。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p62
人間の心に、この仕組みがプレインストールされているのなら、宇宙の摂理がそうなっているのかもしれません。もし神様がいるとしたら、ユーモアのセンスがありますね。
「与えるものは、与えられる」のです。
ワクワクと不安は、同時に感じられない
私たちの心は、同時に2つのことを感じられません。
自分の置かれている状況に対してもあなたは、ポジティブか、ネガティブのどちらか一方に偏った感じ方を、知らないうちにしているはずです。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p65
現在のような閉塞感が漂う状況では、ほとんどの人がよく意識しないうちに、自然となんとなくネガティブなことを考えるようになっています。
この、なんとなく気づいたらネガティブなことを考えてしまう、という頭の働きが厄介ですよね。
自動的にポジティブなことを考えられたら世界が違って見えそうです。
そんな状況でも、自然に楽しいことやうれしいことに意識がシフトする方法をお伝えしましょう。あなたのこれまでの人生で最も楽しかったことを3つ思い出してみるのです。(中略)
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p66
できれば、そのときの状況を細かいところまで思い出してください。
人生で最も楽しかったことベスト3、個々人でそれぞれだとは思います。
たとえば、中学・高校時代の青春ぽい思い出、大学時代友人と遊んだこと、恋愛、結婚間近の頃、趣味に関すること、仕事で認められたこと、家族/恋人/友人と行った旅行先――誰といて、季節はいつで、何を感じたのか、情景を思い出してみてください。
あの時はこんなことがあって、あの人からの言葉はこうで――
思い出していると、少し前まで感じていたはずの不安から意識がそれていますよね。
不安は、ワクワクがネガティブになった感情です。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p67
ですから、今感じている不安は、ワクワクに変えることができます。
それは、あなたの選択次第です。
不安も、ワクワクも、不確定な未来に対して抱く感情の一部と言えます。
一度に感じられるのは、どちらかだけ。どちらを選んでも良いのです。
不安をワクワクに変えて、楽しい人生を生きる情熱に使ってください。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p68
人の数だけ、人生の真実がある
4つ目は、某名探偵の「真実は、いつもひとつ!」が耳に残っている方からしたら違和感があるかもしれません。
ただ、起きた事実はひとつでも、その事実へ意味付けするのは各個人です。
ある出来事を元に、どう考え、結果的にどう行動するか、何を正解と思うか――それらが全員一緒になるはずがありません。
また、同じ人だとしても、たとえば5歳時点と20歳時点と50歳時点では、意味付けによって得られた真実が変わっているはずですよね。
人生の真実は、私たちの感情によって大きく歪められています。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p73-74
旦那さんに愛されていないと確信している主婦の方も、じつは、「自分は愛されない」という観念を子ども時代から引きずっているだけなのかもしれません。
私たちの目に映っているものは、視界に入った世界がそのまま反映されたものではありません。
視界に入り続けているはずなのに、意識するまでは鼻が見えないように、脳が要ると判断したものだけが見えています。
逆に考えると、見方を変えれば別の真実が見えるかもしれないのです。
当たり前と切り捨てず、言葉で伝えてみることで、見えることもあるかもしれません。
人の数だけ真実があります。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p74-75
自分の思い込みでゆがめないようにしたいものです。
周囲の人に対して誠意がない、愛がないと感じたとき、その人を別の角度から見てみてください。そこには、あなたが見落としていた真実があるかもしれません。
傷つくなら、それは愛ではない
5つ目はアメリカの心理学者であるチャック・スペザーノの言葉から。
「ビジョン心理学」の創始者でもあります。
見返りを求めている間は、愛ではない
人は、誰かに愛をもらおうとするとき、自分の中に飢餓感(ニーズ)を感じます。
けれども、何かを心から与えようとすると、不思議なことに自分の中に愛があることが分かってきます。
愛を与えると、自分の中から無限の愛があふれ出してくるからです。おもしろいもので、「欲しい! 欲しい!」と叫んでいる限り、愛を与えてもらえることはありません。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p78
なぜなら、愛がほしいと叫んでいる人を私たちは避けたがる傾向があるからです。
大学時代の友人が言っていました。
「誰でもいいから付き合いたい」とか言っている男の彼女にだけは、絶対になりたくない。
「誰でもいいから愛してくれ」は「別に貴方じゃなくても構わない」と同じです。
「それなら私じゃなくてもいいな!」で終わりですよね。
そう言われるよりはずっと、「貴方のことが好きだ、だから貴方も私を好きになってくれたらとても嬉しい」の方が喜ばしい気持ちになれると思います。
(好きだから、何かをしてあげたい、与えたいという気持ちが自然と湧き出でるように行動にも示してもらえた後なら、さらに良いですよね)
何かを欲しいと思っているのなら、自分から何でもいいので与え始めることです。
愛は、無条件です。
相手がこうしたから、あるいはしなかったから、傷ついたというのであれば、それは、単に見返りを期待した親切にすぎなかったというわけです。(中略)人生でこの「愛とニーズ」の違いを見分けることはとても大事です。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p77-78
多くの人はこの2つを混同しています。
人生で最も大きな苦しみは、このニーズを愛と思い、愛をニーズだと勘違いすることから始まります。
見返りを求めたり、自分が思ったとおりに動いてもらえなかったら傷ついたりするようであれば、それは自分のために相手を利用しているということになりますからね。
逆もしかりで、たとえば「お金をくれるから好き~」と言われるのは、ホストや夜の蝶と同じで、心底愛しているわけではなくて利用しようと近寄られているのと同義です。
利用価値があるから「好き」、よりも一緒にいて自分から何かを与えたいと思い合える人と、同じ時を過ごしたいですよね。
ポジティブ思考をやめると、幸せになれる
6つ目、こちらは次の言葉に言い換えることができます。
極端なポジティブ思考は、人を息苦しくさせる
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p95
自分ではポジティブなつもりでも、無理をしているから歪みが生まれてしまうんですよね……。
私もお局さんに一挙手一投足を見張られていた時期、睨まれているけれど会話には入れてもらえない完全無視期(今思えば心底幼稚な職場ですが、1年ほどありました)に、いびるために話しかけてきた際、「やった! 私に話しかけてきてくれた!」と喜んでしまったことがあります。
それを友人に話したら「パワハラだから労基に相談しよう」と悲痛な顔で言われました。
いやー、本当にしんどかったですね!
もちろん、ご存じの通り、ポジティブ思考が完全に悪いわけではありません。
調子がいいときや、人生が上向きの時には、ポジティブ思考は勢いをつけてくれます。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p96
しかし、苦しいとき、悲しいとき、心がさまよっているときにポジティブ思考に触れると、逆効果になります。
鬱の人にガンバレと言ってはいけないのと同じです。
先ほどの私の例でもそうですが、無理やりポジティブに考えようとしているせいで、問題の解決に繋がらないんですよね。
悪いものは悪いと認めることで、行動を変えて改善を試みることが出来ます。
そうしていかないと、自分の心身や周りの人をも傷つける存在になっていきかねません。
無理なポジティブ思考は、人を傷つける
ポジティブ思考の信奉者の多くは、無理をしています。
本当はもうやめたいのに、頑張ってしまうのです。頑張っていると、何かが進んでいるような錯覚を覚えます。
しかし、実際には自己満足しているだけで、あまり進んでいないこともあるのです。ひとりで頑張るなどの無理が続くと、健康を害することにもなります。
仕事のしすぎで体をこわす人は、たいていポジティブ思考で頑張りすぎた人です。
泣き言の1つでも言えた方が、健康的だといえるでしょう。ふだんポジティブな人は、ネガティブな側面を無視しがちです。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p96-97
自分の中にあるネガティブな部分もさることながら、まわりの人のネガティブな言動も許さないことがあります。
そういう人と一緒にいると、ますます苦しくなります。
ポジティブという言葉で片付けていいのかわかりませんが、ブラック企業の上司がこれでした。
「インフルエンザになった? とりあえず明日は出勤してきて」
「貴方がうつ病なわけがない、診断書が間違っている」
「ぜーは―言ってるけど、出勤してこれたんだからしっかり仕事できるでしょ?」
私を含む部下に、自分のようにワーカーホリックであるよう求めてきました。
しんどい状態に陥っている人へかける言葉として「そういうこともあるよね、大変だったね」ではなく「そんなこと言ってないで頑張ろう、昔はもっと酷かったんだから~」と言ってしまえる。そんな人ばかりが管理職になっていた気がします。
他社で働いている友人も同じようなことを言っていました。
だから業界全体に心身病む人が多いのかもしれません。
ポジティブもほどほどが良さそうですね。
人間は、負けたら終わりなのではない、やめたら終わりなのだ
7つ目、最後はリチャード・ニクソンの言葉です。
第37代アメリカ合衆国大統領と表現した方が、ピンとくる方多いかもしれません。
幸せになるためには、いくつかの才能が必要です。
それは、「今の自分に上手に満足すること」と「あきらめないで、目の前の楽しいことを追いかけていくこと」です。向上心が強すぎると、今の自分に満足できなくなります。
すると、今の幸せを感じられなくなります。ワクワクする未来に向かって行動しなくなると、人生は退屈に見えてきます。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p129ー130
このバランスをどう取るのかが幸せの鍵です。
この幸せの才能は論文でも同じように定義づけられていました。
「足るを知る者は富む」という言葉もあるように、今の自分にはこんなことがある! と満ち足りている人は、飢餓感に苛まれている人よりも幸せですよね。
ただ現状に満足するだけだと、退屈したり、いつか無くなることに怯えたりして幸せから遠ざかるという性質があります。
だからこそ、目の前の楽しいことや、ちょっと頑張れば届くだろう目標へ向かうことも幸せには必要です。
どれだけ優秀な人でも、すべての才能が与えられているわけではありません。
与えられた才能を上手に使って、自分なりの幸せをつくっていけばいいのです。なかでも、最も大切な才能は、「あきらめないこと」です。
『読むだけで心がラクになる22の言葉』 p130
あきらめなければ、たいていのことは実現します。
まとめ
いかがでしょうか。
22つの言葉から7つをお伝えしました。振り返ってみましょう。
①マイナスのことも、将来はいい思い出になる →どんどん挑戦・失敗しよう
②自分よりもっとつらい人の幸せを願う →無心で祈ると愛があふれてくる
③ワクワクと不安は、同時に感じられない →楽しいことを思い出すと気分が上がる
④人の数だけ、人生の真実がある →別の面から見てみよう
⑤傷つくなら、それは愛ではない →愛とニーズを分けて考える
⑥ポジティブ思考をやめると、幸せになれる →無理しない方がえらい
⑦最も大切な才能は「あきらめないこと」 →幸せに、たいていのことは実現できる
少しでもあなたの心がラクになり、愛や希望を思い出してもらえたらとても嬉しいです。
取り上げていない15の言葉について確認されたい場合はこちらからどうぞ。
(言葉の背景説明なしでも大丈夫でしたら、楽天市場の商品説明へ載っていました)
最後までお読みいただきありがとうございました!
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