「興味があって始めてみたのに、長続きできないことを悩む」こと、ありますよね。
職場の先輩や友人から勧められて「ステキ女子により近づけるわ!」とヨガやエステ、英会話やパソコン教室等を始めることや、一念発起して資格やネット関係の勉強を始めること、読書や早寝早起きの習慣づけ――挙げたらキリがありません。
少しやってみたものの上手く続けられなかった、そんなご経験一度はあると思います。
私も昔は自分の飽きっぽさにうんざりでした。
今は続けられなかった自分を責めたり嫌気がさしたりしなくなりましたので、4つ解決案をご紹介していきます。
本『「もうだめ!」「もう無理!」から抜け出す方法』にて挙げられている対策とは違いましたので、先に本に載っている方を紹介します。
目的や目標をもう一度見直す
損得や見栄を気にして続けようとしているなら、それは本末転倒です。本来は自分を成長させること、楽しむことが目的でしょう?
『「もうだめ!」「もう無理!」から抜け出す方法』 p45
目的や目標があっても長続きできなくて自分が嫌いになるようなら、取り組むときに不安に思っていることを書き出してみて。
そして、時間やお金の負担、充実しているかどうかなどを点検しましょう。
何となく感じていた違和感が(中略)はっきりすれば、(中略)対策がとれて、簡単にやめずにすむはずです。
「本当はやりたい」という気持ちとは裏腹に続かないのであれば、何かがネックになっているからでしょう。
- 遠いから通うのが困難
- もっと他にやりたいことがある
- 付き合いで始めたが本当は違うことがしたい
- 想像と違っていたためやる意義が見いだせない
- 費用対効果(払った金額に対して得られる効果や感じている価値)が低い
- 目標やレベルが高くてついていけない
もし点検してみて、その結果今通っているところではないところで再スタートしても良いですし、「違うこと」をやり始めても大丈夫です。
点検によりご自身の中の優先順位さえ分かって、それに沿うものであれば、今よりも有意義に、続けやすい環境で出来るでしょう。
三日坊主になるなら四日目また新しい気持ちですればOK
2つ目の解決案につきまして、私が「続けられない自分を責める」不毛な時間を卒業出来た、そのきっかけがこの「明日からやればいいじゃない」精神です。友人か本か、かなり前なのでソースをド忘れしました申し訳ありません。
とりあえず、脳科学的に「やる気は短期間しかもたない」と分かっているそうです。
図にするとこんな感じです。
1日目に大波がきて、「やってやる!」「今度こそ!」と意気込みます。ただそのやる気の波は単発的なものなので、3~4日すると落ち着いてしまうみたいです。
なので、それを逆手に取って、「続かないなら4日目を1日目にして、新たな気持ちでやったら、できていくのでは?」という話です。
これをどんどん続けられたら、全体的に見れば「1回こっきりで終わらせた時よりも、よほどしっかりできている」状態となれます。
何事にもリズム/好調と不調/追い風と向かい風があるから、気落ちしなくても大丈夫。そう気楽に考えて、「毎日できないと意味がない」ではなく「やれない日があっても取り戻せばいいんだ」と気負いすぎないことが重要です。
もちろん毎日取り組めるのが一番いいのですが、できない日もあっていいのです。
「やる気のメカニズム」への誤解を解こう
また、「やる気というものがどうすれば湧くか」について誤解している可能性があります。
私も昔そう思っていたのですが、「やる気はたとえ寝転がっていても自然と湧いてくるもの」だと思っていませんか?
やる気のメカニズムに関しまして、「5秒、30分、48時間」の3つの数字を用いてお伝えします。
5秒の法則
人間の脳には5秒以内に始めないと「しない言い訳」を探してしまう習性があります。
このため、何かをするには5秒以内に動き出す必要が出てきます。そんな習性に対応して「5秒の法則」を提唱している人が結構いますが、大元はこの方のようです。
5秒の法則とは、アメリカのテレビ司会者であるメル・ロビンス氏が提唱している「やるべき事が頭に浮かんだら、5・4・3・2・1・GO!で行動に移す」というモチベーションアップの方法です。
メル・ロビンスの「5秒の法則(5秒ルール)」とは?
カウントダウンして即行動に移す、という手法です。5秒以内ならやりやすいところから数えだしていいみたいなので、ぜひ取り入れてみてください。
(補足)「頑張ろう!」という言葉を使うタイミング
行動する時に「よし、頑張るぞ!」と思ったり掛け声として発したりする。そんなこともありますよね。
この「頑張ろう!」という言葉も、タイミングを間違うと行動できない要因になりかねないのでご注意ください。
例えば、貴方が寝転がっていて「そろそろやるか」と起き上がろうと思っているとします。その上で、下の2つの画像内の台詞を比べてみてください。(画像は代役のライオンです)
「頑張ろう」のタイミングとしては数秒も違いません。上がまだ寝転がっているとき、下が起き上がる時です。
「頑張ろう」という言葉は「発した瞬間にしている動作」を意識して頑張る、と脳は把握します。止まっているのなら根をはったように止まる、動き出したなら勢い良く動く。慣性の法則を強める感じですね。
なので、時間で見たらほぼ変わらないタイミングでも、動作が違うので結果が異なります。
×→もうしばらく「寝るのを」頑張ってしまう
○→「起きるのを」頑張っているので行動に移せる
これを踏まえて、ぜひ「頑張ろう!」と自らを奮い立たせる必要がある場合には、動き出したタイミングで言ってみてください。
やる気=やり始めてから約30分続けたらだんだん湧いてくるもの
私が本気で誤解していたのがこの性質です。
「やる気はたとえ今寝転がっていても、〆切が近づいたり時間が経ったりしたら自然と湧いてくるもの」だと思っていたからこそ、「やる気出たら頑張る」みたいな言い訳をしながらやる気が出るのを待っていた時期がありました。
しばらく経っても一向に、やる気の「や」の字も出ませんでした
そして受験生の時に「まず机に座って、問題を解き始めてしばらく経ったらだんだんやる気が湧いてくる」という話を教えてもらいました。(もっと早く知っていたら模試でもいい点とれていたかもしれません)
それを踏まえて、
①作業の場所について(座って準備して)
②簡単なやりやすいものから解決していってリズムをつかんで
③やる気が出て深く集中し始めたら難しいものも勢いつけて取りかかる
このような手順で行えば、自発的に作り出せたやる気の波に乗って気持ちよく作業できるはずです。まずは、集中できなくても大丈夫なので取り掛かってみましょう。
48時間以内に始めないと「もうやらなくていいか」になる
5秒の法則と近しいものがありますが、こちらの方が深刻です。
「うわ、時間かかりそうな面倒な案件だな、後に回して時間がゆっくり使える時にやろう」と思うようなことってありますよね。仕事でも、家のことでも、人生でも。
「ちょっと、手間だな」「準備に時間がかかるからすぐには出来ない」
「まあまあ面倒くさい」「忙しいあの人に力を借りないと」「こりゃ大仕事だ」
何かしらの理由をつけて、5秒の法則を逃し、気づけば「しないと!」と思ってから結構時間が経っている。
その状態で48時間を過ぎると、「やらないといけない」と思っていた感覚が消えるんです。「なんであんなにも焦っていたんだろう」と不思議に思ってしまったことさえあります。
これは良い発見や感動から「やりたい」と思った場合でも同じことが言えます。
感動した、感銘を受けた、より良い人生のために取り入れようと決めた――その時点から48時間以内に行動を起こす必要があります。
「潜在意識の現状維持メカニズム」が働いてしまうからです。
これは、普段の生活をあまり頭を使わずにこなすには必要なものです。しかし、今まで通りから変化させようとすると、大きな壁として立ちはだかってきます。
今まで通りでいいじゃないか、変化って大変なんだぞ!
こんな感じで「昨日までと変わらないままでいたい」潜在意識に反し、「やりたい」「やらなきゃ」「変えよう」と思うことがうまれた。
それなら早いうちに、小さなアクションでもいいので始めてみましょう。
複雑なものほど習慣化するのに時間がかかります。
ただ始めたばかりのうちはやる気が出ず苦労しても、続けていくうちに「やらないと逆に気持ちが悪い」と習慣化できます。そうなったらこっちのものです。脳や潜在意識を味方につけましょう!
始めることができた、それだけで1%の貴重な存在と考える
最後に挙げるこちらは、解決案としては弱いかもしれません。
ただ「視点を変えて考えたら、今の貴方ってすごいんですよ!」ということをお伝えしたくて取り上げます。
講演会等いろんなところで言われている話で、こんな数字見覚えございませんか?
やりたい人10,000人、実際に始める人100人、続ける人1人
これは普通に読むと「続けられる人がやりたいと思った人の1万分の1しかいない」ことを示しています。
だから成功したい方が多い割に成功者が少ない、99%の行動できない方がどうやったら行動できるようになるのか、なんてことが議論されたりビジネスになったりするわけですよね。
では、貴方はどの立ち位置にいますか?
そうです、10,000人中の100人、1%の「実際に始めることができている人」、それが貴方です。
すごくないですか?
99%の方が「やりたいんだけどなあ」「時間ないしなあ」「お金がなあ、先立つものがないと」「いつかはやりたいけど今は違うのかなあ」なんて言い訳しながら、漫然と行動を先延ばしにしている中で。
「始めたはいいけど続けられないから意味がない」「いや挫折しているし」
「かじっただけでほとんど出来ていないから、していないのと大差ない」
そんな反論があるかもしれません。
実際に行動した貴方からすれば「やってないのと変わらないよ」と言えますが、99%の方からすれば貴方は「やってみて自分に合うかどうか一度は試した」存在です。
よく「後悔先に立たず」なんて言いますが、死ぬ前の後悔トップ5はご存知でしょうか?
看護師が語った、死の直前に誰もが口にする「後悔のことば」トップ5
『The Top Five Regrets of The Dying』ブロニー・ウェア(オーストラリアの看護師)
1位「もっと自分らしく生きればよかった」
2位「あんなにガムシャラに働かなくてもよかった」
3位「言いたいことははっきり言えばよかった」
4位「もっと友達と連絡を取ればよかった」
5位「もっと自分の幸せを追求すればよかった」
これはどれも、「やりたいことをやればよかった」という後悔に見えませんか?
逆に、「やってしまった」という後悔は見当たらない、つまり多数派ではないんです。
「聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥」という諺もあるように、行動するよりしない方が、機会損失等を考えてもよろしくありません。
そう考えたら、貴方は「やりたいことを実際にやった」「0から1歩進んだ」「ご自身に合う合わないを体感できた」1%の貴重な存在と言えますよね。
やりたいことをやって得られた教訓をもとに、今日からまた続きを再開してもいいです。他のもっとやりたいことに着手しても構いません。
ただ一度ここで、フットワークが軽いご自身のことを褒めてあげてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
長続きできないと悩む際の4つの解決案として、
- 目的や目標を再点検する
- 三日坊主になったなら四日目に、「またやればいいじゃない」精神でいる
- やる気のメカニズム「5秒、30分、48時間」
- (「頑張ろう」のタイミングには注意)
- 始められただけで1%の貴重な存在
ということを知っていただきたくてお伝えしてきました。
諺でも「案ずるより産むが易し」と言いますよね。たしかに事前準備も大切ですが、あれこれ悩んだとしてもやってみたら意外と簡単ということも往々にしてあります。
この記事を読んで、長続きできないと悩んでいたことを「やっぱり続けて頑張りたい」と思われたなら、ほんの少しでもいいので何かアクションを起こしてみてください。
これからの人生、今日が一番若いです!
また、今回は「長続きできないことを悩む」ことに関してお伝えしました。前回記事で触れた他の「やめた方が楽な癖」につきましても、よかったらご覧ください。
コメント