貴方がもし、「毎日言いがかりや嫌がらせを受け続けている被害者」のいる職場の第三者だったなら。
傍観者、だけれども環境改善のため何か出来ないかと思われている方だったなら。
ぜひ伝えてほしい、貴方にしかできないことがあります。
被害者の方へ書いたこちらも参考にしていただきながら、ぜひ行動してみてください。
管理職であれば仕事の範囲内でしょうが、そうでなくてもこの願いは同じですよね。
どうか穏便に、平和な状態に戻ってほしいな
これを前提に、被害者と加害者双方へできる範囲でお声がけしてほしいことがあります。
優しい貴方だからこそのお願いです……。
(被害者へ)「大丈夫?」「時々話聞くくらいならできるから」
まず被害者へ、できるだけ早く「味方だよ」と伝えてあげてください。
被害者は加害者から「みんなあんたのこと嫌いよ」「早く辞めればいいと思ってるわ」等の暴言も受けて、過度の一般化により貴方のことも加害者予備軍だろうと思っている、その可能性が高いです。
貴方が以前加害者から被害者の悪口を聞かされて、適当に相槌を打って聞き流したのも「嫌っているみんな」に含まれている――そう被害者・加害者双方から誤解されていることもままあります。
味方でなくとも「中立だ」と示せるのであればそれでもいいです、何も表明しないよりはマシでしょう。
また、全部を背負う覚悟ではなくご自身の負担を限定するように(管理職でないなら特に)された方が、後々依存を防げて楽ですのできちんと示してください。
それと、口が滑っても「わしが若い頃は」などという話はされないとは思いますが一応、「時代が違うのに」や「加害者と一緒に私の名前出てる話題で楽しそうに話してたの知ってるけどな」などと心を閉ざされる引き金になりかねないので避けた方が無難です。
被害者と(もしかしたら加害者も)接触する場合はこちらからの発言は少なめで聞き役に徹した方が、よりありがたい存在という印象を与えますよ。
もし被害者と貴方の距離が近しい場合は、下手にアドバイスして解決を目指すより寄り添ってあげた方が効果があるかもしれません。
ハグや頭をなでる等は家族や親友、恋人の距離感なので……セクハラで訴えられるリスクを考えるとお勧めはしません。ただ言葉だけよりは行動も伴った方が説得力は大きいですよね。
(加害者へ)「それは言いすぎだと思うよ」「もっと楽しいことあるって」
被害者へのケアをしていただいたうえで、可能であれば加害者へも接触を試みてください。
加害者と貴方の関係性もあるとは思いますが、2点伝えていただきたいです。
「そこまで言う必要がない」点と「他に目を向けた方が心穏やかにできる」点です。
嫌なことがあっても、通常いじめるところまではしませんよね。
色々デメリットも大きいですし、「人をいじめて興奮する」性癖が周囲に露呈するのはリスクが高いから避けたいはずです。
でもその普通の人は越えないハードルを楽々越えてしまえる人が相手となると一筋縄ではいかないでしょう。(欧米の一部では加害者こそ精神科を受診するそうです、何か心に問題があっていじめているのでしょうから)
だからこそ可能な範囲で、「伝え方によっては聞いてもらえない」(たとえば人前で大声で何度も叱責しない)「いじめる以外のことに集中した方が楽しい」等を伝えていただけたらとても心強いです。
加害者がいなければ被害者は生まれずに済みます。
加害者を改善することができれば、いじめもなくなりますし職場環境も良くなります。
(管理者へ)いじめが発生している事実と早急に対処してほしい旨
加害者へ言うかどうかはお任せしますが、管理者へはきちんと伝えてください。
貴方に一番言葉を尽くして頑張っていただきたいのは、実はこの立場の方に対してなんです。
人には相性があります、たまたま合わなかったのが理解しあえずいじめに発展した可能性もあります。
ではその状態で、毎日罵声や嘲笑が聞こえてくる中で、貴方を含めた周りの人まで気分を害しながら、仕事の効率が上がるでしょうか?
正直「もう、毎日毎日、いい加減にしてくれ!」と思いませんか?
環境を整えるのも管理職の仕事です。声が上がっていないから「事なかれ主義」で放置している可能性も、私の元職場のようにあるでしょう。
配置を変えて加害者と被害者を離すだけで改善することも大いにあります。
貴方が気を病んでしまう前に、また被害者が自殺を選んでしまう前に、管理者へ改善してほしいと声をあげてください。
最後に私の元職場での実例をご紹介します。
私をいじめていた人が配置転換で離れた後、(私への嫌がらせも継続しながら)右隣の人の悪口を左隣の人に毎日延々と聞かせたことで、両隣の人がノイローゼになった事件がありました。
耳から入る毒で貴方まで精神を参らせてしまう前に、行動しましょう!
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