こんにちは、もも海です。
好きな人を筆頭に、家族や友人以外へは中々打ち明けづらいことをお聞きしてみます。
忙しかったりメンタル不調だったりすると、気づいたら汚部屋になっていませんか?
もし貴方もそうなら、ハグか握手をしたいくらい仲間意識が芽生えます!
「部屋にはそこで住む人の心を映し出す鏡のような側面がある」なんてよく言われますが、恥ずかしながら私、その表現に触れるたびに愕然としていました。
内心もこんなにごちゃごちゃで、何が大事か分からない有様なのかと。
特に、お局さん達にやられて初めてしにたい病を発症していた頃は、とんでもなく荒れた部屋で毎日を過ごしていました。
まさに「足の踏み場もない」を体現したような――言っていて悲しくなってきたのでそろそろやめますが、人並み以上に過去に縛られて停滞した部屋の住人でした。
その上で、私が汚部屋住人を脱した際の心情と近いことを示してくれる本に基づきまして、「綺麗な部屋を保てない自分を責めていたとしても、今からでも大丈夫なんですよ」といった話をさせてください。
「片付いていない=だらしない」ではない
最初にはっきりしておきたいのは、「部屋の状態は貴方の心を表現している」と「部屋を片付けられていない人はだらしない」はイコールではないという点です。
もしも貴方の部屋が散らかっていようと、「だらしない」「だから私はダメなんだ」と決めつけてしまうのは早すぎます。「普通の人」のように片付けられないご自身を責めてしまう気持ちも分かるのですが、私も責めてしまっていましたが、そんなに単純な話ではないようです。
今、あなたの部屋が片付いていないのは、あなたの心がいろいろなものに縛られて、本来持っている個性や魅力を出せずにいると考えてみましょう。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』p23-24
本当に大切なのは、きれいな部屋に住むことではなく、あなたの心がのびやかになり、あなたらしさを十分に活かすことのはず。そのことを常に意識してほしいのです。
部屋はあなたの心を映し出している場所だからこそ、あなたの心そのものを大切に扱う気持ちで見直し、部屋を大切な場所だと感じてみましょう。
(タイトルに触れましたので一応リンクを貼っておきます)
たとえば、私の部屋は昔、これらのものであふれていました。
・あまり活用できなかった料理本
(いつかは料理上手になりたい、このお菓子も作りたいと願い、手にしたはずだったもの)
・授業で使った本やノート、読みかけや読みたくて買った本・雑誌
(ここに載っている知識は捨てたら他で手に入らないのでは? みたいなもったいない精神)
・あまり使わなくなった服や鞄等の装飾品類
(壊れているわけではなく、「まだ使えるのに」と捨てる踏ん切りがつかない)
・使いかけの化粧品
(先輩等にオススメされて購入するも、使う習慣があまり身に付かず放置)
他にも色々あった気はするのですが、大きくまとめると「紙」と「自分の外見を整えるもの」が散乱していたように記憶しています。心の余裕がある時に整理しようと思いながら、余裕がある時なんて一向に来なかったため、状態は悪化し続けていました。
おそらく、「自分」に自信が持てなくて、でもなんとかしたくて、あがいていた。そんな「過去の自分」が得てきたものを捨てると、そのあがいていた「過去の自分」まで捨てるようで嫌だったのだと思います。
それらの一つひとつは、あなたが気づかずにいた「心のわだかまり」です。(中略)
繰り返しになりますが、だからといって、「今のあなた」がダメだというわけではありません。たとえ、今の部屋がとても散らかっている状態だとしても、あなたは自分を悪くしようとしてきたわけではないはずです。一生懸命生きる中で、何かしらうまくいかないことが生じて、混乱してしまう。心の整理がつかないまま、時間が過ぎてしまう。そんな積み重ねが、今の部屋の状態として表現されているのです。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p24-25
頑張ってきた証なのだと、いったん受け入れることで肩の荷が下りるかもしれません。大丈夫、本来の貴方の部屋が散らかっているのではなく、今、たまたま、散らかっているだけなのです。
リバウンドの方向性を変える
先ほどまでの話と関連して、「リバウンド」について考えてみましょう。
太っているときのダイエットにしても、散らかっているときの片付けにしても、こんな不安がよぎりますよね。
せっかくうまくいっても、リバウンドしちゃうんじゃないかな……
私も無理な食事制限等で代謝落として体重減らした後、元の食事に戻して以前を超える体重になってしまったことがあります。もちろん部屋の片づけも、綺麗だったはずなのに、綺麗にしたはずなのに、なぜこうなった――ということは何度もありました。
ただ、ここで、発想を逆転させてみましょう。「リバウンドしても大丈夫」と。
事実、心理学的に見たら、リバウンド自体は悪いものではないようです。
慣れ親しみ、安定した今のままでいようとする「恒常性」が働き、変わろうとしても元の自分に戻っていく。こうした「一定の基準に戻る引き戻し作用」がリバウンドなのです。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p37
本能的なものですから、リバウンドをしないようにするほうが実は不自然なことなのです。まずはここを理解してください。決してあなたの問題ではありません。
水が上から下に流れていくのと同じように、自然なことと言えます。そうであれば、むやみに抑えようとせず、効果的に活かしていきましょう。つまり、方向性を変えるのです。
今までのリバウンドイメージ:
散らかっている→(掃除→)綺麗になった→リバウンドでまた散らかる
これを、下の「いいリバウンド」へと変えてみましょう。
いいリバウンド:
快適に過ごせる→散らかった→リバウンドで快適に過ごせるようになる
上2つの例はどちらもリバウンドをしていますが、結果がまるで違いますよね。
「いいリバウンド」にするために重要なのが、「快適感情」を軸にすることです。
「快適感情」を軸にする
先ほどの2つの例では、「自然な状態」「異常事態」「リバウンドした結果」が反対になっていました。この、前提となる「自然な状態」を、「自分が心地よく過ごす」という自分軸で「片付いていて快適に過ごせる状態こそ自然なんだ」と決めてしまうのです。
これをすることで、スタート地点をご自身にとって心地よい方に切り替わり、結果的にリバウンドの方向性を変えることに繋がります。
「いいリバウンド」のイメージは「痩せてもまた太る」ではなく、「太ってもまた痩せる」。そして痩せている人の考え方や行動を自分のものにする。(中略)
体重が増えてきたら「太ってもまた痩せる」と考えるのです。そして元に戻るための習慣をきちんとやっていく。そうすれば体重の多少の増減に一喜一憂することもなく、自然と体重が落ちていくでしょう。「元に戻る」だけですから、心身にストレスもかかりません。
こうして「いいリバウンド」を繰り返していくうちに、本来の自分のあるべき体重へと落ち着いていくはずです。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p39-40
正直私も、バスケのリバウンド以外のリバウンドを「起きてほしくないのにずるずると起こってしまうもの」という印象で捉えていたので、目から鱗でした。
元のいい感じの状態にストレスなく戻るのであれば、願ったり叶ったりですよね!
自分軸へ
片付けた部屋に住んだらさぞ気持ちいいだろうな、と思いつつ中々動けない。そんなことはありませんか? 昔の私がまさにそれでした。下に挙げる要素を満たしながら、それでも大々的な片付けに踏み出せなかったんです。
- 「片付けないと人が呼べないよ!」と家族に言われるのも面倒
- 仲の良い友人もめったに呼べず罪悪感だけ募らせる
- 探し物に多くの時間を奪われてしまう
- ほぼ毎回「過去の自分との心理戦」みたいになりながら探す
(結構な確率で予想外のところから見つかる) - ごちゃごちゃの圧迫感を日々感じる
- 「汚部屋住人」という自己認識で自己肯定感が下がり続ける
「女子、いや人として片付けなければ」という義務感や時間や体力を使うのが分かり切っていることと、まあまあ恥ずかしい上記を天秤にかけ、「また今度時間や気力のある日にすればいいか」と後回しにし続けていました。
これをだらしない性格のせいだとずっと思っていたのですが、この本を読んで少し違っていたことに気づきました。私の目指していた部屋は「招待した他人にとって不快ではないように」というものだったんです。
「自分が過ごすには十分快適だけれど、友人から見たらまだまだごちゃごちゃしているのではないか?」という疑問がよぎれば、モノをほぼ全て隠しきるレベルで片付けたこともあります。もちろん居心地が悪いので、友人が帰宅して数日経てば徐々に散らかっていきました。
もし以前の私と同じように、貴方も「他人の目を気にして片付ける」のであれば、貴方も「他人軸で生きている」と言えましょう。それを、自分軸へ変えていくと楽に生きやすくなります。
片づけをしないほうが自分にとっては気持ちいい。そう自覚はしていなくとも、深層心理ではそう思っているからこそ、行動に移さないわけです。
まずここを客観的に理解しましょう。そして片づけが「快」の感情につながるよう、つまり「快の感情」をゴールに設定します。そうすれば、「片づけなければ」という義務感ではなく、「片づけたい」(気持ちよくなりたい)という思いで自ら動けるようになります。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p31
では、自分軸へ変えるため具体的にどうしていけばいいのでしょう。その答えがこちらです。
ものと向き合い「感情の整理」をする
正確に言えば「ものと向き合うことを通じて感情の片付け(感情の整理)をしていただきたい」とありました。これがこの本の主軸になっていましたが、いったん自分軸と他人軸の話に戻ります。
(対義語の)他人軸ってどんな人?
私はこれまで「部屋が片づかない」という人の心の問題に特化して相談を受けてきました。その中で気づいたのは、部屋が片づかない人は、自分よりも他人を優先する心理傾向があるということです。
何かを判断するときや人間関係において、「自分がどうしたいか、どう思うか」ではなく、「人にどう見られるか、どう思われるか」に基準をおいて意思決定するのです。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p32
物事を自分軸で考えるか、それとも他人軸で考えるか。これがとても大きな違いとなります。
他人軸の方の特徴が挙げられていたのでリストでまとめますと、こんな感じのようです。
- 思いやりのある、優しい人
- 優柔不断(誰にでも優しい)
- 人にも他人軸を強要したくなる
- 自分がない
自分がないということは、自分の感情に素直になれていないということ。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p34
人の目や感情を気にして、本当はやりたくないことをやったりしていると、今度は人にも「こうすべき」と強要するようになります。
ここを読んで、昔お局さんににこう言われたのを思い出しました。
「私だって理不尽に耐えたし我慢したのよ、あんただって我慢して、苦労すべきでしょ!」
もう驚愕理論でした。(だからといって引継ぎの際、仕事に必要な書類の場所を教えないのは違うのではと思ったので、私から後輩に引き継ぐ時はきちんと伝えました)
ただ今思い返せば、かなり見栄っ張りだったその人自身もイビリの内容も「過度に人の目を気にした」印象でした。だから、他人軸で生きている人だったのでしょう。
自分軸はどんな人?
一方、自分軸をもっていて、自分の喜びを追求している人は他人に期待しません。自分に期待するからです。
また、他人が自分の喜びを追求していることにも共感しますし、その生き方を尊重しようとします。自分もそうしているからです。そうしていると、自分軸をもつ人たちが自然と周囲に集まり、共感の輪が広がり、いろいろな意味で豊かになっていきます。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p34-35
他人軸と比べると、圧倒的にこちらの方が楽しそうですよね。
あなたも今は他人軸を持っているかもしれません。けれど、不要なものを手放すトレーニングをしていけば、必ず自分軸を持つことができます。
そして自分軸をもてば、自分の部屋をどんなふうにしたいか、何を置きたいかがはっきりとしてきます。そうしてできた部屋が、あなたにとっての片づいた部屋であり、あなただけの部屋なのです。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p35
不要なものを手放すトレーニングとして、おすすめされているのが次の項目でした。
自分を表していると思うものだけ残す
具体的には、自分が「好きだな」「いいな」と思うもの以外のものを手放すのだそうです。
この方法は特に女性におすすめしています。
これまで「結婚したいのに、いい出会いがない」「今つきあっている彼と結婚したほうがいいのかどうか、判断できない」と悩んでいる女性とたくさん出会ってきました。そういう女性の部屋を見ると、自分が好きで選んだものよりも、他人からもらったものをメインに飾っていることが多いのです。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p48
「せっかくもらったのだから」と言い聞かせて、微妙に琴線に触れないものを大事にされたことはありませんか?
私も「選んでくれた気持ちが大切」と、趣味ドンピシャなものもそうでないものも同じように大切にしていました。贈り物が目に触れると、くださった方の顔や、その方のイメージされているだろう外面な自分をイメージしてしまって、有り難いと同時に若干気が抜けないというか落ち着かないというか、そわそわした感じになってしまうのです。(あれ、私だけでしょうか?)
これは、他人の価値観を軸にして意思決定をしている状態です。
他人の価値観を外して、自分の価値観で環境を整えると部屋の雰囲気が変わるとともに、「自分の人生の責任は100%自分にある」という価値観に整っていきます。(中略)まずは今あるものについて、自分は「本当に好きなのか」「どういうところが好きなのか」を掘り下げて考えたり感じたりしてみましょう。するとより深く、自分が好きなものや、その理由がわかってきます。
「いらないものを捨てる」という発想よりも、自分の「好き」をより明確にするという意識を持つのがポイントです。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p48-49
毎日を好きなものに囲まれて生活するか、なんとなく自室でも落ち着かない環境で生活するか、貴方に選ぶ権利があります。「○○として望まれるのはこっち」「こうでなきゃ」みたいな固定観念より、貴方の心地よいものを選んでみてください。
どういう自分を表現したいか
お部屋やお家を「自分を表していると思うもの」で構成することによって、外での貴方にも影響を及ぼします。
大事にしている、あるいは本来もっている魅力を最大化していくと、周囲にそれがよく見えるようになります。するとその個性や魅力に合った職種に就くことができるなど、どんどんその人らしい、一貫した生き方になっていきます。
「今の自分を変えたい」「今の生活を変えたい」と思ったとき、多くの人は内面的な部分を変えようとします。いえ、変えなければならないと思い込んでいます。
しかし内面的な部分を変えるといっても、具体的にどうすればいいのでしょうか。頭でいくら考えても、「こうしよう」と決めても、本当に変わったのか、そしてそれは周りの人たちに伝わるのか、なかなかわかりづらいことですね。それよりも、まず発信や表現の仕方を変えていく。外に向けるものを変えていくのです。ダイレクトですから、確実に影響力が変わります。その反応を受けて、また自分自身も変わっていきます。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p18-19
発信を変えていく。そのために、片付けを通してどういう自分を表現したいのか、個性やどういうものを大事にしているのかを考えて明らかにしていくのです。
ご自身の中で価値観に一貫性がある方が、人生で判断する機会がきてもすぐに「私はこっち」と選べて楽ですよね。片付けをしていきながら、「今は無理してこう演じているけれど、本当はあっちの生き方がしたい」と言えるものが明確になったら、とても嬉しい! そう思われませんか?
習慣がついていくことで貧乏神が出ていく
ここで少し話が変わりますが、タイトル『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』にあります「貧乏神」の特徴について触れましょう。目次と1章の間にこう描かれていました。
「停滞感」「自分の感情に素直になれていない」というワードは、他人軸ですよね。自分ではなく他人のために生きていたら、やっぱりしんどいですよ。私もちょっと前までそうでしたけど。
他人の目を気にするからこそ、自分にとって本当はいらないんじゃないかと思うことまで全て、「大人ならこれくらい」とか「女性なら最低限の身だしなみが」とか言ってご自身のハードル上げていたら、お金がいくらあっても足りませんよね。
数年前「現状を打破したい!」と本屋さんで見覚えのあるタイトルの本を手に取り、「これ前から欲しかったやつでは!」と購入したもの。それと同じ本を後日部屋で発見してしまったこともあります。
まさに貧乏神がいたのでしょう、私の部屋にも。
そんな状況を変えるのが自分軸、つまり「好きなもの」「いいなと思うもの」を選別していく片付けです。
買って後悔したとか、見るだけでつらいとか、そういったものが実は部屋の不用品の奥に押し込まれているかもしれません。
特にメンタルにきているときや迷走している気がするとき、「藁にもすがる者は藁をつかむ」を体現してしまったような(高い授業料だけ取られたような)ものを選んでしまう危険性があります。というか私はそうでした。「いじめがすごい会社を辞めたい、そのためにお金が要る、やる気はあるけどさてどうしよう!」とぐるぐるしている若者って、今思えば、ネギ担いだカモですよね……。
自分を変えるには、自分を知る必要があります。思い出したくない過去もあるでしょう。けれどネガティブな経験も含めての「今の自分」です。そしてネガティブな経験の中で培われた優しさや強さも必ずあります。それはきちんと向き合うことで見えてくるものなのです。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p52
そのために、具体的なものを例に、そこにくっついている「自分の思い」とどう向き合うかを考えていきましょう。
1日に1つ、3分からで十分です。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p52
今あるものと向き合うことを少しずつ繰り返していくうちに、自分の思考パターンが分かり、自然と「自分軸」で考える習慣がついていくでしょう。ものを手放すことで執着や悪い習慣を手放したそのとき、あなたの心と部屋に隠れていた貧乏神は出ていきます。そして運気がどんどん高まるとともに、部屋は自分にとって居心地の良い空間になっているはずです。
運のいい人とは
「運気がどんどん高まる」という話が出たので、本では冒頭に書かれていた運のいい人についても少し触れます。
「運とは自分でつくり出せるもの」と考えています。(中略)
運のいい人とは、「自分の考えが明確で整っている人」だと私は定義づけています。
片づけの仕事を通してつくづく実感するのは、自分がどんな人間で何を大事にしているのかといった価値観のない人ほど、よくわからないものに手を出してしまいがちだということです。「私はこうしたい」「これが好きだ」といった考えが明確にある人は、その考えに沿った行動をとります。他人から誘いを受けても、自分に本当に必要かどうかをその場で判断し、不要なものは断ることができます。すると自分が求めているものだけが集まり、「あ、運がいいな」と思うような出来事しか起きなくなります。(中略)
結果的に幸せやお金を招き寄せることにつながり、心も家計も豊かになっていくのです。これが「運のいい人」です。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p14-15
先ほど出てきました貧乏神とは真逆の状態ですね。たしかに自分がいいと思えるものだけを集められるようになれば、「ちょうどほしかった! 運いいわ」と思える機会も増えるはずです。そうなれたらと考えると、かなり嬉しい状況ですよね!
また、ネギ担いだカモと真逆の効果も期待できます。
自分の考えが整っている人は、落ち着いた態度で、気分も安定しています。実際、自分への信頼やぶれない価値観をもっています。それだけで、悪意のある人間につけ入る隙を与えません。「この人にはいいかげんなことは言えないな」と思わせ、そういう人は離れていきます。(中略)
余計なストレスを抱えないので、ますます落ち着き、「あの人は安定感があっていい感じだなあ」「信頼できそうだなあ」と好感を持たれます。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p17
いかがでしょうか。運を良くするのも悪くするのも自分自身。あなたの人生はあなた自身が主導権を持っているのです。
悪意のある人間が自ら去って行ってくれるなんて、ありがたいですよね! ちょっとずつ片付けることで人生が想像以上に好転しそうで、わくわくした楽しみな気持ちになりませんか?
運を動かすと書いて「運動」
冒頭だけではなく終わりの文章にも、運について書かれていました。
片づけは動きをともなうからこそ、自らの意思で運を動かせる行為でもあるのです。本書をきっかけにしてぜひ、運をどんどん動かしていきましょう。そうやって運が動き始めることで、その場の気が循環して「運気」が上がるようになります。
さらにその行動を続けていくと勢いがつくようになって「運勢」が上向きになっていく。すると運命が変わって、あなたの未来が明るく模様替えされていきます。
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p174
最後の方は勢いがある話の展開ですが、たしかに「運動」「運気」「運勢」「運命」と運を含む言葉の漢字を、意味で分けて考えたらそうなりますよね。運を動かして、運のいい人になっていきましょう!
ためこみ5タイプに分類されている中で
本の3分の2ほどを占めている「ためこみタイプ別」「場所別」の具体的なアクションの中で、私が一番参考になった部分に関してお伝えして、まとめに入りたいと思います。
この本は基本的に、読者に寄り添って書かれていました。
「こういうことってありますよね」
「大丈夫、貴方のせいではありません」
「少しずつ変えていけば素晴らしい人生になりますよ」
「貴方の個性であるこれを、少し変えてこうしたら輝きます」
「過去の未練から貴方を解放してあげたら、もっと貴方の魅力が引き出されます」
こんな感じの論調で、優しく読者を受け入れて「大丈夫です」と言ってくれるような文章が随所に見られます。
ためこみタイプは「欲張りタイプ」「他人任せタイプ」「後回しタイプ」「未練がちタイプ」「しまいこみタイプ」の5つに分けられていて、10項目×5タイプのチェック項目のうち最も多いタイプが貴方のタイプだとあります。
また場所別トレーニングとして、玄関・リビング・ダイニング・クローゼット・トイレ・押し入れ・台所・冷蔵庫・洗面所と浴室・本棚・財布・かばん・ジュエリーボックス・メイクボックスに関して、それぞれありがちな不用品例を示しながら、
「ここにあるこれ、このタイプの方がためがちだけど、こういう意識で手放してみて」
といった感じで載っていました。
大切にされていない不用品は貧乏神の大好物らしいです、何となく早めに手放したくなりますよね。
載っていた中で個人的に刺さったものがこちらです。
クーポン券・ポイントカード
ダイニングや財布のこれをためこみやすいのは欲張りタイプと他人任せタイプのようです。お得を強調されていること、お店で説明されて「作りましょうか」と聞かれてつい「お願いします」と言ってしまうことで、どんどんたまってしまいます。
捨てる系で紹介されがちなこれを取り上げてお伝えしたくなったのは、捨てる理由にハッとしたからです。
どこを片づけるにしても基本軸は「今、必要かどうか」よりも「自分はどう生きたいのか」です。
漠然としてよくわからないという人は、まず将来の自分をできるだけ具体的にイメージしてみましょう。たとえば「ものすごいお金持ちになりたい」と思ったら、そういう自分にふさわしいライフスタイルや部屋をイメージするのです。どんな部屋に住み、どんなファッションでどのように暮らしているでしょうか。そんな理想のあなたの家にクーポン券やポイントカードが何枚もたまっているでしょうか?
『1日3分で貧乏神を追い出す「すごい捨て方」』 p88-89
「ある! 自分は1円も漏らさず得をして成功するんだ」という信念があるなら、それでいいのです。しかし「いや、きっとないよね」と思うなら、手放しましょう。
クーポン券やポイント、値引きに踊らされて、必要以上にお金を使ってしまう機会が減るはずです。
たしかに、考えてみたらクーポン券やポイントカードって、有効期限内に複数回行かないともったいないからと足を運ぶためにお店が用意しているものですよね。100円で〇ポイントのカードだと、あと数十円でポイントが増えるのにとついつい追加買いしてしまったこともあります。
ただ普段使わないのにカードがあるはずだからと会計前に探す時間や、かばんの中でのかさばり具合、捨てにくさに何度も期限を確認してしまう手間を考えると、そこまで得をしているのかな? と疑問に思えました。
私にとっては大進歩です(笑)
それと、たとえにのってお金持ちになった自分をイメージしてみました。近所で使うものは使っていそうですが、遠路はるばる行った地で「お得になるなら」と記入時間を取って登録している様子はさすがに想像しにくかったです。それなら、ムダなのかなと。
こう考えられたことで、今までためこんだポイントカードが結構ありますが、少しずつ見直して減らしていけそうです。
まとめ
いかがでしょうか。
〇「片付いていない=だらしない」ではない。本来持っている魅力を出せていないだけ。
〇リバウンドの方向性を「心地よい方に戻る」に変える。
〇自分軸の価値観を持つ。そのために、自分を表していると思うものだけを残す。
〇1日1つ、3分で習慣づける。
〇「運を動かす」と書いて運動、片付けで運も良くなる。
こう考えると、もし部屋が汚くても「だから私はダメなんだ」ではなく「今はこうだけど自分の表現を変えるために『好き』を見直していこう」という風に前向きな捉え方ができそうですよね。
もっと具体的にどういう意識づけで片付けをしたらよいか知りたいと思われたら、本をぱらぱらとめくってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント