こんにちは、もも海です。
突然ですが、日常の中で「もう無理!」て思う機会、結構ありませんか?
「日常業務でも精一杯なのに気づけば3人分仕事してない私? 倒れそう……」
「断り切れずに『いいですよ』って言ったあの時の自分を殴りたい」
「社会人として、女として、家族として、いくつ役割こなせばいいの?」
「全部、ちゃんとしないといけない、と思うとすべてが面倒になる――」
上に挙げたようなご経験、お持ちではないでしょうか。
私も去年までそうでした。正直心身すり減っていたので「私が5人いたらやっと1人分求められているレベルに到達するのでは?」とげんなり思う日々。
他人のためを思い、自分を犠牲にしてなんとか頑張っていました。
貴方もそうではありませんか?
「和を以て貴しとなす」「波風立てない良い人」である努力をしていませんか?
そしてめちゃくちゃしんどくて「もう無理!」となっていませんか?
社会はみんなの我慢で成り立っているんだから仕方ないわあ
そう言い聞かせながらご自身を犠牲にしすぎるのは、今日までにしましょう。
私は残念ながらそのまま突っ走って、病んでしまいました。
その後「あれはこういうことだったのかな」とぼんやり考えていたこと、それを多角的に説明されている本に心身壊してから出会いました。
その本がタイトルにあります『「もうだめ!」「もう無理!」から抜け出す方法』です。
Amazonのレビューでは「浅い」と酷評されている本ではあります。ただそれは、
- 120ページの薄く持つのが負担にならない重さで、
- 「コミックで学ぶ!」と表紙にある通りかわいいイラストがたくさん載っており、
- 様々な「もうだめ!」「もう無理!」に対応させようとした
等の「限られた文字数で網羅的に『大丈夫だよ』と言おうとした」から、広く浅くなってしまったのかな、と推測しました。このうちから一部を紹介いたします。
考え方を変えるきっかけとして使っていただき、自尊心を取り戻す。
この記事をその一助にしていただけたら嬉しいです。
手放した方が楽な「しんどい癖4選」を持っていませんか?
冒頭で挙げた嘆きは、どれも私が言った覚えのあるものでした。貴方にも当てはまったのではないでしょうか?
おそらく貴方が「人のことを考えられるいい人」だから、もしくは私のようにそうあろうと頑張ったから、当てはまるのだと思います。
でも、正直なところ生きやすさを考えれば、やめた方が楽な癖もあります。
その中から4つ選んでご紹介します。もし「私も!」というものがございましたら「本当に要るのかな?」とご一考ください。
周囲の目、人に気を遣いすぎる
1つ目の癖はずばり「周囲の目、人に気を遣いすぎる」、つまり「優しすぎて我慢を重ねて、しんどくなる」ことです。
「困っているから助けを求められたんだ」「このくらいして当然だ」
「かけられる期待には応えなければ」「全部私がやらないといけないんだ」
そう考えて「なんで私が」「つらい」「しんどい」を抑え込むのも確かにえらいです。ただ、抱え込みすぎるのもどうなのでしょう?
「女の人の『大丈夫』は大丈夫じゃない」などと言いますが、大丈夫かどうかを本人の自己申告以外で量るのって結構大変じゃないですか?
例えば、職場の後輩がいたとして、その子が明らかにキャパオーバーしているのに「大丈夫」と言い続けていたらどうですか?
今の私だと「優先度とか考えてどれを手伝ってほしいか教えてくれたら嬉しい」と言えるかもしれませんが、以前の私なら「本人がそう言うなら」と引き下がっていました。仮に、本当に「大丈夫」なら大きなお世話かなと……。
「遠慮せず言ってほしい」「そんなに私頼りないかな?」
「本当に『大丈夫』ならなんで、あんなにしんどそうなんだろう」
「一度聞いたんだし、無理になる前に声かけてくれると信じよう」
こんな感じで、食い下がって手伝うか引いて見守るか悩んでしまいますよね。
または、貴方もご自身の仕事に忙しくてテンパっている状態で、急に後輩が発狂じみた声を上げて「もう無理です!」と言い出したらどうでしょう?
「そうなる前に教えてほしかった~!」と手伝ってあげながら思ってしまいますよね。
貴方の周りの方もそうではないでしょうか?
貴方の方から頼ってくれるのを待っている可能性が完全にゼロとは言い切れないですよね。
「もうムリ!」と思わないようにするコツは、「頼れるのは自分だけ」という考え方を捨てて、苦しくなりかけたら意地をはらずにSOSを発信すること。
『「もうだめ!」「もう無理!」から抜け出す方法』p18
周りに頼る柔軟さを身につけること。
自己主張ができない人は、ガマンをすることが得意です。相手を気遣いすぎる傾向もあります。あなただけがそんなにガマンしなくてもいいんです。
まずは、自分を「今まで偉かったね」とほめてあげてください。そして、次に断りにくい状況に置かれたときは、断わる・断わらないを決める前に、自分もいっぱいいっぱいだということを軽く相手に伝えることにしてみてはどうでしょう。(中略)
こうすることで、お互いが思っていることや仕事の状態がオープンになり、相手と自分がフェアな状態になります。
『「もうだめ!」「もう無理!」から抜け出す方法』p38
フェアになれば、たとえ断れなかったとしてもさほどモヤモヤせずにいられます。
貴方は十分頑張っています。貴方のキャパシティを超えた分まで気負う必要はありません。口で伝わらなかったら「しんどいから休む」旨伝え、休み明けに再度提案してみましょう。(それでダメならその方は「あなたを大事にしない方」と言えるので、関係を再考する機会なのかもしれません)
貴方は人の分も手伝うから価値があるわけではありません。
「貴方がしてくれたら助かる!」と戦力として期待され、頼られている状態なだけです。
そんな貴方の価値はたとえ断ったとしても、助けを求めたとしても損なわれません。
まわりの方も、貴方が悲観しているよりは、案外お願いしてみたら手伝ってくれたり分担してくれたりします。
その時しっかりお礼を伝えて、手を貸してくれた方が後日困っていたら助ける「持ちつ持たれつ」の関係を目指せば気が楽なのではないでしょうか。
ひとまず“カッコイイ自分”の定義を、「すべてのことを自分一人でこなす人」から、「まわりの力も上手に借りられる人」へと変えてみませんか?
『「もうだめ!」「もう無理!」から抜け出す方法』p19
あなたはそのままの自分で十分、人と付き合えるのです。
(補足)「気を遣う」の延長で周囲の目を気にし縮こまってしまう場合
「こんな服装じゃ場違いかな」「私以外すごい人ばっかり、迷い込んだみたい」
「みんなが憧れているあの人と釣り合わない、どうしよう」
色々考えすぎて焦る気持ちは分かります。
ただ、「友人の結婚式に白いドレスで参列」ほどの非常識さでなく、同調圧力を考えると肩身が狭いという話ですよね。
女社会で生きるにはたしかにその感覚は大事ではあります。しかし「貴方にとって過度のストレスなく生きやすいか」という視点だったら別ではないでしょうか。
人の目が気になるときは、その視線に委縮するのではなく、自分の成長のきっかけにしましょう。「まわりの人たちに恥ずかしくないようなふるまいをする」「正々堂々としよう」などと、身だしなみから立ち居ふるまい、言葉の選択に至るまで、自分磨きのパロメーターにするのです。
『「もうだめ!」「もう無理!」から抜け出す方法』p78
貴方は優しくて気の遣えるステキな方だからこそ、周りを確認し目立たないよう合わせることを尊んできた一面もあるでしょう。
ただそれは、下手をすれば「オドオドしている」「おもねっている」と受け取られた危険性もあります。
ご自身がしたいこと、好きなことをやりたいようにするのです。深呼吸してから、堂々としていたらいいじゃないですか。
完璧にしないと意味がない
やめた方が楽な癖、2つ目は「仕事、恋愛、家庭等全てを完璧にこなさないといけない」と思うことです。
たしかに、それが出来たらすごいです。というか、すごい通り越して完璧超人かなと感じてしまいます。例えば、下に挙げたようなことですよね。
毎日①自分の仕事はもちろん必要なら上司や部下同僚の仕事も手伝って②アフターファイブは恋人や友人とステキに過ごして③家族仲も良好で④家事もしっかりして⑤自分のしたいことも楽しくして⑥睡眠も美容もきちんとしなきゃ!
いつ気を休めていらっしゃるんだろう
上記の例でいえば6つとも、全て完璧に出来たら言うことはないと思います。
でも毎日ずっと完璧で居続けなければならないのでしょうか?
そんなことないですよね。疲れているときにちょっと手を抜いたり、人には見えにくいところで気を抜いたり、しても大丈夫、「人間だもの」と流す日があってもいいじゃないですか。
自分が「大切にしたい点」と「妥協できる点」を考えてみて。(中略)手抜きをしても「まっ、いいか」と思えるポイントを探してみましょう。
その大切なポイントをクリアできているなら、自分に合格点を出してあげましょう。それさえできれば、「だいたいOK」と自分を納得させやすくなり、時間にも、気持ちにもゆとりが生まれるはず。余裕ができると、「これもやってみようかな」と軽やかに取り組めるようになるので、思った以上に成果が出るかもしれませんよ。
『「もうだめ!」「もう無理!」から抜け出す方法』p41
貴方がご自身にゆとりを持つことを許したり、ご自身の機嫌をご自身で取れたりすることは結構周りにも好影響を与えます。ほっこり一息入れる時間をつくってみてください。
傷つきたくないから夢や挑戦を避けて不安に陥る
やめた方が楽な癖、3つ目は「傷つきたくないからと夢や挑戦を避けて、不安に陥ってしまうこと」です。
もしかしたら叶えられるかもしれない夢や希望を、やる前から諦めてしまっていませんか?(中略)
『「もうだめ!」「もう無理!」から抜け出す方法』p54
「好きなものに囲まれた暮らしをしたい」「もっとお金を稼ぎたい」「自分の能力が生かせる仕事がしたい」(中略)その気持ちに正直になってみて。そして、それを実現するためにすべきことをリストアップしてみてください。
ムリだと思っていることの正体が明らかになれば、半分は解決したようなもの。まずは一歩前に進むと、不安な気持ちはやがて消えていきます。
『「もうだめ!」「もう無理!」から抜け出す方法』p59
現状維持でいいんだと言い聞かせて足踏みをしていると、夢に向かって頑張っている友人に追い抜かれます。
中々人生の大改革のようなことはすぐには出来ませんが、貴方は今よりもっと良くなれます。そのために何をしたらいいのか、ご自身と向き合って洗い出してみてください。
理想の自分と今の自分がかけ離れていても大丈夫。すぐに実現できそうなことから少しずつ取り組み始めるのです。
『「もうだめ!」「もう無理!」から抜け出す方法』 p55
小さなことであれば軌道修正も簡単。小さな積み重ねは、だんだんと大きなことにも取り組める力になっていきます。
リストアップしたらそれに向かって少しずつでもやり始めてみましょう。
そうした時の効果が大きいのは、あの有名な方の名言でご存じですよね。
夢を掴むことというのは一気には出来ません。
イチロー(元プロ野球選手、以下敬称略)
小さなことを積み重ねることでいつの日か信じられないような力を出せるようになっていきます。
そうです、小学校の作文で「ぼくの夢は一流のプロ野球選手になることです。」と掲げ、目標に向かい数字を用いて毎日コツコツ努力を続けたイチローです。
たしかに、イチローほどの成果を得られるかは分かりませんし、イチローほどストイックに夢への努力を重ねられるかは分かりません。ただ、具体的な夢を描いて努力する大切さをイチローは我々に示してくれていますよね。
今、貴方にとって大事なのは、自分が望む将来像を思い描くこと。夢や希望は持ち続けていると、普段の行動もそれを意識したものになってきます。
『「もうだめ!」「もう無理!」から抜け出す方法』 p55
夢を持ち続けていれば、夢から近づいてきてくれる――そう信じてみませんか?
しっかり思い描いていたら、身の回りのたくさんの情報の中から、無意識に選択して注意を向けるようになります。例えばこういう話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
- 妊娠したらマタニティマーク・くるみんマーク・他の妊婦さんが目に飛び込んでくるようになった
- 転職を決意したら求人誌や転職支援サイトのネット広告が目に付くようになった
- 愚痴や不満をたくさん言っていたらどんどん言いたくなることが起こった
- 校長先生の口癖の回数が気になってしまい話の内容は頭に入ってこない
身の回りの全ての情報を処理するのは脳への負荷がかかりすぎるため、脳が必要と思うものを選択しています。
引き寄せの法則もこのような脳の性質を用いています。結構味方にすると心強いのでまた後日別記事で挙げます、よかったらそちらもご覧いただけると嬉しいです。
長続きできない
やめた方が楽な癖の4つ目、こちらに関しては
①思いのほか長くなってしまった
②本の内容が相対的に薄くなった
ため、1記事として独立させました。やる気の波等との付き合い方を書いています。併せてご確認ください。
まとめ
ここまで「やめた方が楽な4つの癖」を紹介してきました。
- 周囲の目、人に気を遣いすぎる
- 完璧にしないと意味がない
- 傷つきたくないから夢や挑戦を避けて不安に陥る
- 長続きできない
これらのしんどくなってしまう癖に対し、
- 苦しくなりかけたら意地をはらずにSOSを発信する、頑張っていた自分を褒める
- 「大切にしたい点」と「妥協できる点」を考えて、ゆとりを持つ
- 実現するためにすべきことをリストアップし、小さなことから取り組んでみる
- 「やる気」の仕組みを理解しうまく扱う(別記事ご参照ください)
などの解決策をお勧めしました。
もし思い当たることがあればぜひ取り入れて、「もう無理!」と思う機会を減らしてみてください。
また、『「もうだめ!」「もう無理!」から抜け出す方法』内の「ゆるいメンタルの育て方」と「心が落ち込んだ時の対処法」の中から一部抜粋しました、「ほっこり生きやすくする小さな習慣9選」についても別記事にまとめます。読んでいただけたら嬉しいです。
ここまでご覧いただきどうもありがとうございました!
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